Q.ご挨拶をお願いします。
御針匠(※)チョ・ドルソク役を演じました。
※王宮に仕えて服を作る人
Q.映画ではコ・スさんが演じたイ・ゴンジンに嫉妬を感じますが、実際に嫉妬を感じたことがありますか?
チョ・ドルソクとイ・ゴンジンの差は、この作品のテーマでもあると思います。ゴンジンを除いて、この映画に登場するすべての人物は劣等感を持っています。嫉妬や劣等感は人との比較から始まります。人と比較した瞬間、不幸になります。ドルソクは人と比較する気持ちで固まっている凝集体(塊)で、ゴンジンは人と自分を比べる心がありません。この映画のテーマは「人と比べず生きよう、それが幸せだ」です。私も嫉妬を感じたことがありますよ。ないわけがないですよね。演技が上手な同僚や後輩、先輩、国内外の俳優を問わずいい演技を見せてくれる俳優を見ると、嫉妬を感じます。「どうすればあんなに上手に演じられるのか、私はまだまだなんだ」と嫉妬を感じます。
Q.劣等感はどうやって乗り越えましたか?
天才は存在するのだろうかと考えてみました。もしいるなら、演技の天才もいるのだろうか?音楽や舞踊、スポーツなどの部門では天才がいますが、演技に天才はいないと思います。生まれた時から、私たちはみんな俳優の素質を持っていると思います。すべての感情を持って生まれてきました。学ぶ必要がないことだと思います。
後輩たちにもよく言っていますが、生まれたときから持っていた感情は、大人になるほど退化していくと思います。俳優はすべての感情を使わなければならないので、感情が退化しないように何とかしなければならないと思います。私も自分が持っていた感情を失わないように、いろいろ思いながら過ごしています。劣等感を感じたことは多いです。
人間は感情の塊ですから、一生劣等感を感じないで生きる人はいないと思います。考えるだけ行動に出るので、考えが大事だと思います。どうすればもっと上手く演じられるか、もっといい演技は何なのか?とずっと考えながら過ごしています。
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