昨年夏に韓国で放送され大人気を得、7月からはNHK BSプレミアムで放送中の『王女の男』。
宿敵となった男女の切ない愛を描いたラブロマンスは、視聴者から多くの関心を集めている。
そのドラマコンサートだけあって、会場は2階まで埋め尽くされるほどの観客が来場した。
ステージには宮廷の部屋をイメージしたセットが組まれ、テーマ曲に乗せて扉が開くと、パク・シフが笑顔で登場した。
「こんにちは、またお会いできましたね。今日はこんなに大きな会場で胸がときめいて緊張していますが、楽しい思い出を作りたいと思います」とパク・シフがあいさつすると、「こんにちは、キョンヘ王女役のホン・スヒョンです。よろしくお願いします」(ホン・スヒョン)、「こんにちは、ソン・ジョンホです。たくさんの人の前で緊張していますが、このような場に立てて光栄です。楽しく過ごしてください」(ソン・ジョンホ)と続いた。
また今回はドラマ撮影のために参加できなかったヒロイン ムン・チェウォンからのビデオメッセージが上映された。
ドラマが終わってからの近況を聞かれると「撮影後はすぐ映画の撮影をしていました。でも旅行もたくさんしまして、日本の旅館なんかに行ってリラックスしました」(パク・シフ)、「すぐにドラマ『グッバイ女房』の撮影に入りまして、それが終わって1か月ほどお休みをいただいていました」(ホン・スヒョン)、「今韓国で公開中の映画『風と共に去りぬ』やドラマ『応答せよ1997』の撮影をしていました」と、それぞれに精力的に活動していることを語った。
ここからは映像を見ながら、ドラマの名シーンを振り返った。
パク・シフはドラマのキーポイントとなったスンユとセリョンがともに落馬するシーンについて「ワイヤーに吊られていたので、腰が痛かったことを覚えています。このシーンはとても大切なシーンでしたので、長い時間をかけ、苦労しながら撮りました」と語った。
また「もしあのシーンがこうだったら?」という仮説をもとに出演者が語るコーナーでは、スンユとセリョンが初めて対面したすだれの場面をチョイス。
もしすだれを上げなかったらどうなっていたか?という質問にパク・シフは「お互いに顔を見ていたら、セリョンを王女だと思うこともなく、誤解も生じませんでした。そして楊貴妃のように美しいキョンヘ王女と結婚していたと思います。でもそれでは4話くらいでドラマは終わっていたでしょうね」と笑った。
それを聞いていたソン・ジョンホが「そうですね、セリョンと僕も結婚して幸せに暮らしていたかもしれないです」と切り返すと、「やっぱりあげなきゃよかったな~」と語り、会場からは笑いが漏れた。
中盤からは監督とプロデューサーも合流し、ドラマ撮影現場の裏話を披露した。
このドラマの制作ポイントを聞かれたチェ・ジヨンプロデューサーは「ドラマの演出については監督におまかせしました。僕は500年前を生きていた人々の真実の愛を表現したいと思いました。最近の人たちはインスタント・ラブというか、簡単に恋愛をする傾向にあるのではと思います。なので昔の人々の愛情をドラマを通じてお見せしたいと思いました」と語った。
一方キム・ジョンミン監督も「4人の主人公とイ・ミヌさん5人と一緒に仕事ができて幸せでした。大変な現場でしたが、俳優たちが渾身の力をこめて演じてくれました。個人的にも別の作品で一緒に作業した俳優もいましたが、この作品の演技が一番良かったのではと思います」と目を細めた。
今回のイベントは"ドラマコンサート"と銘打っているだけあって、出演者3人の歌も披露された。
ソン・ジョンホはBobby Kimの「愛、そのやつ」を、ホン・スヒョンはパク・ヘギョンの「Lemon Tree」を、パク・シフは「シャンプー」を熱唱した。
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