―ユ・アインとの比較について―

2021年のシーズン1に続き、約3年ぶりにキム・ソンチョルの合流で完全に新しくなって帰ってきた『地獄が呼んでいる シーズン2』だ。ユ・アインが薬物スキャンダルを起こして不名誉に降板し、キム・ソンチョルが新しいチョン・ジンスを披露した。

このためプレッシャーが大きい役だったが、むしろキム・ソンチョルは淡々としていた。これに関して、彼は「シーズン1のチョン・ジンス（ユ・アイン）との比較は仕方がないという考えです。撮影する前からすでに誓ったことでした。これは、ティモシー・シャラメが来ても、許光漢（シュー・グァンハン）、トニー・レオンが来ても、誰も（ユ・アインとの）比較を避けられないはずです」というウィットに富んだ対応で笑いを誘った。

―チョン・ジンスを引き受けた理由は？―

それでもチョン・ジンスを引き受けた理由は何だろうか。彼は「とても魅力的なキャラクター」とし「今後演技を続けていてもこんなキャラクターに出会えるかわからないと思うほど魅力的です。どちらにしてもシーズン1の時は、あんなにヒットするとは思わなかったと思いますが、僕が合流する時点では『地獄が呼んでいる』という作品はヒットし、チョン・ジンスの魅力がすでにアピールされている状態です。僕としては後悔のない選択でした」と打ち明けた。

このような確信について、キム・ソンチョルは「おもしろい台本のおかげ」と挙げた。彼は心配していたヨン・サンホ監督について言及し、「監督はかなり情が深く、心配性です。しかし、僕はそれほど心配していませんでした‘僕が損することは何だろう？’と思いましたし、今もその思いに変わりはありません。演技的に比較されるかもしれませんが、僕は最善を尽くしたので“下手だ”と言われたら、仕方のないことです。演技というのは、主観的なものだと思います」と語った。

そして、キム・ソンチョルは「誰かが強制的に何かを変化させたら、仕方なく昔のものが懐かしくなります。例えば、韓国は今『満年齢』に変わりました。でも僕が満年齢で話すと“その年じゃないだろ”と言う方がおられます。このように人は変化を恐れ、あまり認めようとしない気がします。しかし、それを信じられるようにするのが僕の目標であり、俳優としての使命感だと思います。もう一つの新しいキャラクター、新しい挑戦はいつでも可能だと思います。ですが、毎回成功するとは信じていません。それはありえないことです」と威勢よく語った。