Q:今回の作品に出演した理由を教えてください。

「ヨン・サンホ監督の作品は、日常で体験できないことを体験できるので、そこに魅力あります。漫画的な世界観がいつも興味深いです。監督が生み出す世界は、正しいこともあり、ねじれたものもあります。そんなところに惹かれます」

Q:Netflixで大きな反響がありましたが、実感はありますか？

「実はあまり分かりません。実感が湧いていません。全世界というのがあまりにも遠くに感じます。韓国のコンテンツが好感触を得ていて嬉しいです。共に努力した人々にお疲れ様、そしておめでとうとメッセージを送りました」

劇中、サンフンは印象的な演技で視線を引き付けた。人でありながら人ではなく、あまり見かけないキャラクターだ。ディストピア的な世界観の雰囲気で作品に溶け込んでいる。リュ・ギョンスは

Q:演じるときに気をつけたことはありますか？

「サンフンは、周囲にいたらとてもやっかいに感じるような人物であってほしいと思いました。“あの人何なんだ”とよく言われそうな人物を作りたいと思いました。ありえないユーモアを駆使し、他の人たちが自分のことを厄介者扱いしていることに気付いていない、そんなキャラクターだったらどうだろうか。

周囲の人々が不快に感じる点というと何があるか考えてみると、すべての表現が度を越えていると不快に感じることが分かりました。映画の中でサンフンだけ一時停止するシーンは、実際に私だけが停止したまま撮影ました。サンフンは、自分がロボットであることを知りません。後で明らかになった時に感じるアイロニーが上手く表現できればいいと思いました」

Q:故カン・スヨンさんの遺作として関心を集めています。

「映画が公開された後、先輩のことをよく思い出しました。楽しく撮影し、“また会おうね”と言いながら別れました。撮影が終わってからも先輩には何度か会いました。どのような言葉で表現したらいいか分かりません。カン・スヨン先輩と90%以上一緒に撮影しましたが、私をとてもかわいがってくれました。私はとても感謝していますと何度も伝えました。

もっと言いたいのにもう伝えることができません。それがとても残念です。日常の中で突然話が出たら泣く、そんな時間を過ごしました。私は誰かに先輩の話を聞かれても、あまり話さないようにしていました。それが先輩に対する礼儀だと思いました。でも、今考えると話をする方がいい気がしたので、たくさん話をするつもりです。

先輩のことをずっと覚えておいてもらいたいです。人々がカン・スヨン先輩を覚えておけるように、今後子供ができたら子供にも“こんな偉大な女優がいた”と言ってあげたい。多くの方々にカン・スヨンさんを覚えておいてほしいです」

Q:キム・ヒョンジュさんとの共演はいかがでしたか？

「私が普段からついていきたいと思う人は、世代や年齢、そんなものを気にせず、気軽に疎通できる方です。そのため、私の正直な話もできて、気負いせずに演技表現ができます。撮影現場で演技表現が難しく、気負いまですると演技ができなくなります、先輩方はとても居心地よく接してくれました。集まった時はおもしろい話もして、親交を育みました」

Q:狂気的なキャラクターが印象的ですが、やってみたいキャラクターはありますか？

「私のそんな姿が印象的だったのか、よくお話をいただきます。私はいろんな姿をお見せしたいです。難しい役でも悩むよりは、惹かれるならやってみたいと思います。それは私の課題だと思います。私はただ一番面白そうなことに関心があります。私が演技を見せた時に印象的に感じてもらえると幸いです。可愛い役を与えてくれたら、それも演じます。ホラー映画も恋愛映画もやってみたいです」

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