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STAR INTERVIEW

俳優ファン・イニョプ「チ・チャンウクのようになりたい!」

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俳優ファン・イニョプ「チ・チャンウクのようになりたい!」

俳優ファン・イニョプは『アンナラスマナラ -魔法の旋律-(以下『アンナラスマナラ』)』を「挑戦」というキーワードで語ってくれた。「挑戦」は成長のチャンス。多少遅い出発をした彼は、急ぎたくなった時こそゆっくり、そして地道に歩んでいる。

Netflixオリジナルである同作品は、夢を失くした少女ユン・アイと、夢を強要されている少年ナ・イルドゥンの前にある日、ミステリアスな魔術師リウルが現れ、巻き起こる物語を描くファンタジーミュージック作品。

ファン・イニョプは「オーディションで演技を短く披露したら、監督が原作の中のナ・イルドゥンと一致しているかというよりも、『ファン・イニョプがどんな人間なのか気になる』と言ってくださいました。キャラクターではない、僕という人間に対して興味を持ってくださったことに感動しました」と語った。

彼が演じたナ・イルドゥンは、葛藤する若者を代弁している。両親が強要した夢と、勉強だけが全てだった彼は、ユン・アイとリウルに出会って初めて自身がそこに向かっているのかを考え、心から望むことを探していく人物だ。

「ナ・イルドゥンという子は、両親に言われるまま生きてきた子で、自分が何が好きなのかも分からないんです。魔術師に出会い、自分が好きなことについて考えるようになります。好きな人の前では表現がうまくできなかったり、勉強以外は全て慣れない少年なんです。すごく悩みました。欠けているところがあって、心に傷も抱えている人物なので、監督と相談して、首の後ろを掻くというイルドゥンだけの癖を取り入れたり。欠けているところ、純粋な少年らしさを加え、最善を尽くして表現しました。

序盤、僕が考えたナ・イルドゥンと監督が考えているナ・イルドゥンに違いがあったので、その中での共通点はないかと探しました。監督は、ぶっきらぼうで人との関わりが下手な人、僕は好きな子の前でモジモジするような、可愛らしい姿もある人と考えました。監督は役者の意見をよく聞いてくださる方で、意見も聞き入れてくださったのでキャラクターを作り上げていく上で僕の意見が多く反映されました。

ファン・イニョプが表現するナ・イルドゥンこそがナ・イルドゥンだと信じてくださり、ぶっきらぼうな子から可愛らしく愛おしいナ・イルドゥンへと変化しました。キャラクターを表現する上でプレッシャーはありましたが、監督の信頼のおかげで良いナ・イルドゥンを作り上げられたと思います」

俳優ファン・イニョプ「チ・チャンウクのようになりたい!」

同名の人気ウェブ漫画を原作とした『アンナラスマナラ』は、人物らの感情を歌で表現したミュージックドラマとして再誕生。演技に歌までと、負担は大きかったことだろう。

「オーディションを受ける前に原作を読んだのですが、一度も立ち上がることなく最後まで読み終えるくらい面白かったですし、物語が伝えようとしているメッセージが良かったです。原作に音楽が追加され、ミュージックドラマになったため、試す、挑戦する、という印象でした。演技と歌を一緒にするのは負担じゃなかったと言えば嘘になります。ですが負担よりも新しいことをさらに格好良く作ろうという思いが強かったです」

彼にとって『アンナラスマナラ』は挑戦そのものの作品であり、成長した。

「『アスファルトの呪い』を歌いながら、照明を追いかけるシーンがありました。そういった時の表現について物凄く悩みました。独り言を言ったり、相手と対話しながら演じているのに、突然抽象的な何かに向けて演じることが、僕にとって挑戦でした。そこに関しては監督に助けられ、少しですが演技に成長が見られたと思っています。また、演じていない時も、他のスタッフや役者を見る余裕ができた気がします」

彼の挑戦に力を添えたまた別の人物は、共演俳優らだった。

チェ・ソンウンさんとは意見交換をたくさんしました。良い影響を受けて、演じる時すごく役立ちました。感謝していますし、いつかまた機会があったらぜひ共演したいです。悩みがあるとき、横でアドバイスしてくれて、僕より年下だけど同級生役を演じる上で頼りにしていました。チェ・ソンウンという役者のおかげで、今のナ・イルドゥンという役ができたのではないかとも思います」

ファン・イニョプは、先輩俳優チ・チャンウクからも多くのことを学んだと明かした。

「撮影以外の時も格好良くてジェントルマンでした。僕が緊張してしまった時も、ユーモラスに現場の雰囲気を明るくしてくださり、ありがたかったです。先輩を見て、先輩のような先輩になりたいと思いました」

俳優ファン・イニョプ「チ・チャンウクのようになりたい!」

ファン・イニョプには、毎作品が大切な財産である。20代後半という少々遅い年齢でデビューした彼は、焦りもあったのではないかと思うが、肩の力を抜いて走っている。

「20代前半は、生き急いでいた気がします。当時“思っていた20代の姿はこうじゃなかったのに”と思うこともありました。むしろ20代初め、中盤は自分を苦しめながら生きていたような気がしますが、20代後半になって、肩の力を抜くようになりました」

役者としての成功よりは、俳優であるということだけでファン・イニョプはこの仕事を続けていく原動力になっているようだ。

「俳優であるということで演技ができているので、それだけで十分幸せですし、恵まれていると思っています。成功や上を目指すというプレッシャーより演技できるという事実が感謝です。TVでだけ見ていた先輩方が僕の目の前にいらっしゃって、一緒に演じていると“夢のようだ”と思うことばかりです」

役者として忠実に演じ、また、楽しむことで自然と一歩一歩成長できていると信じているファン・イニョプ。

「『アンナラスマナラ』は演じることが幸せなことなんだと感じさせてくれたので、心に残り続ける作品になると思います。僕にとってイルドゥンとは、可哀そうで、幸せになってほしいと思う子です。

役者としての成長は、僕が判断できるものではないと思います。見てくださる世間の方、視聴者の皆さんが判断されるものだと思っています。皆さんには、俳優として一歩ずつ成長し、もっといろんな姿をお見せできるようになりたいと思っているので、そんな過程を見守っていてほしいです」

(c)STARNEWS
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