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STAR INTERVIEW

イ・ドヒョン、自己陶酔で失敗した過去を語る…浪人が彼を変えた?

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イ・ドヒョン、自己陶酔で失敗した過去を語る…浪人が彼を変えた?

イ・ドヒョンは、鋭さと柔らかさが共存する俳優だ。毎作品、しっかりとした存在感を発揮してきた彼は、2021年を“イ・ドヒョンの年”にした。

2020年に初の主演を務めたドラマ『18アゲイン』で印象深い演技をし、翌年ドラマ『五月の青春』とドラマ『メランコリア』で演技のスペクトラムを広げたことを証明し、各種授賞式でトロフィーを席巻。

特に「2021 Asia Artist Awards(以下、2021 AAA)」では新人賞を獲得し、俳優として成長の可能性を自ら証明した。

―昨年はたくさんの賞を受賞されましたよね。

「あんなに賞をいただいたのは生まれて初めてでした。小中高で1年に一回もらえるくらいですよね?(笑)信じられない一年になりました」

―トロフィーはどこに置いていますか?

「賞をもらったらすべて実家の両親に送ります。棚に飾ってくれています。大学の合格通知書から始まって自慢できるようなものはすべてその棚に飾ってくれています。恥ずかしくもありますが、喜んでくれているようです」

―演技での受賞ということで、とても誇らしく思われたことと思います。

「僕は一瞬でも自己陶酔してしまうとのぼせ上がる性格で、それを高3の入試の時に強く感じました。浪人したことで結構性格が変わりもしましたが。その時から最大限謙遜し、他人を認め、むしろ他人の称賛できる部分を見て生きようと思っています。賞はありがたいですが、余韻に浸るのはその日限りにしてその後は再び初心を思い出そうとしています」

イ・ドヒョン、自己陶酔で失敗した過去を語る…浪人が彼を変えた?

―高3の時は自信に満ち溢れていましたか?

「先生が僕に『(志望校は)良い大学全部書け、お前ならどこでも大丈夫だ』と言ってくださったんです。僕も自信満々になっちゃって合格できると思い込んで試験を受けたら、1か所も合格できませんでした。そうして浪人することになりました。できると言われればすべてできると思い込んでいましたね」

―AAAの時はすごく緊張されていたようですが、いかがでしたか?

「あの場にいられるだけで新鮮でした。素晴らしいスターの方々がステージの上で格好良く、美しくパフォーマンスをし歌を歌われているのが不思議でもありました。僕もステージに上がってみましたが、そこからその方たちを見ると自分はものすごく平凡に人生を歩んできたと思えるほどで。もちろん僕の仕事が大変じゃないわけではないですが、その方々の前で賞をいただき、感想を語ろうとしたらすごく震えました。憧れの方々が目の前にいたからだと思います」

イ・ドヒョン、自己陶酔で失敗した過去を語る…浪人が彼を変えた?

イ・ドヒョンは年を重ねるごとに成長する“成長型俳優”だ。2017年にデビューした彼は、しっかりとしたキャラクター分析と、一層深まった演技でいつしか主演クラスの俳優になっていた。

1980年代、民主化運動を背景にした『五月の青春』では、医大生ファン・ヒテ役を演じ、ロマンス演技を披露。師弟ロマンス『メランコリア』では数学の天才ペク・スンユ役で16歳年上のイム・スジョンと自然な演技を見せた。

―昨年『五月の青春』、『メランコリア』の2作品に出演されました。それぞれどんな作品として残っていますか?

「常に責任を持って演じようとしていますが、『五月の青春』は実際にあった事件を扱う作品だったので特にその思いが強かったです。その当時生きていた人物を演じるので、その人物のカラーと人生を出来るだけしっかり表現しなければその方々に迷惑が掛かっていまうと常に思いながら挑んでいました。作品が終わって、後悔もありますが好評だったので良かったです。忘れられない作品です。

『メランコリア』は数学を扱うドラマなので、良い経験になりました。数学の公式も書き続けたことで覚えてしまったり。体が覚えていました。それで数学者の人生も気になって、監督してくださった先生にいろいろ聞きました。どんな人生を生きてきて、何故数学を選んだのか。本当に数学者の目で見た時そういった数式と記号が見えるのか、と聞いたら、見えるのだそうです。不思議ですよね」

イ・ドヒョン、自己陶酔で失敗した過去を語る…浪人が彼を変えた?

―『メランコリア』のペク・スンユはどう考えて演じましたか?

「スンユは前半と後半に分けました。学生時代と、大人になってからチ・ユンス先生のところに行った後とに。正反対なキャラクターとして表現しようと思いました。前半はほとんどしゃべらず無表情で、恋心が芽生えた時だけ少し笑顔を見せるくらいでした。

大人になってからは、人生を経験し少し図太くなった姿だったので統一性を探すのが大変でした。視聴者の立場では大人になったスンユから過去の姿が見えなくて突然知らない人に見える可能性もありましたからね。その中心を掴もうと、監督と相談しながら撮影しました」

―結果的には満足のいくできとなりましたか?

「視聴率が良くなかったときは落ち込みました。でもスジョンさんと話してて『視聴率はどうすることもできない部分だから、そこでダメージを受けちゃダメ。私たちは数学者の人生、その純粋さと固有性をできる限りうまく伝えるようにしよう。あきらめず最後までやってみよう』と言っていただき、お互いに信じながら16話の撮影を終えました。大変でしたが、おかげで乗り越えることができました。もしも良い視聴率だったらまた浮かれてしまっていたと思います」

(c)STARNEWS
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