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STAR INTERVIEW

40代のチャン・ヒョクが振り返る、24歳の自分…「情熱でスクリーンを満たせばいいと思っていた」

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40代のチャン・ヒョクが振り返る、24歳の自分…「情熱でスクリーンを満たせばいいと思っていた」

「映画『火山高』を撮影していた時は24歳でした。その当時、何を思ってそうしたのか分かりませんが、僕が座る椅子に“情熱チャン・ヒョク”と書いていました。情熱を持ってスクリーンを満たすという考えから、そうしていたのだと思います」

いつの間にか40代になった俳優チャン・ヒョク(45)の言葉だ。チャン・ヒョクには、相変わらず情熱が溢れている。

段階的に日常を回復していっている現在、真っ先に公開される韓国映画が、まさに“情熱チャン・ヒョク”が出演した『江陵』だ。『江陵』は、最大のリゾート建設を巡る様々な組織の野望と陰謀、そして裏切りを描いた犯罪アクション映画。

チャン・ヒョクは「昨年、コロナ禍で『剣客』が公開されましたが、舞台挨拶はできませんでした。試写会を行うことになったのですが、舞台挨拶をやらなかったためにそれまで感じることがなかった冷たい空気を感じました」と語った。

『江陵』の出演オファーを撮影日の2年半前に受けたというチャン・ヒョク。彼は「ノワールジャンルに対する新鮮さもありましたが、久しぶりでした。僕が演じたイ・ミンソクというキャラクターは、キルソク(ユ・オソン)を妨害する悪役なので色彩感がありました。この人物は鋭くストレートなタイプでしたが、他の部分で思いやりを演じると、キャラクターが豊かになったので、映画を選択することになりました」と『江陵』を選んだ理由を明らかにした。

40代のチャン・ヒョクが振り返る、24歳の自分…「情熱でスクリーンを満たせばいいと思っていた」

映画の中でチャン・ヒョクは、欲しいものは手段と方法を選ばず勝ち取ってきた男ミンソクを演じた。彼は目標を成し遂げるためには容赦のない人物を演じた。

「ノワールジャンルで見せる男性らしさに対する感覚よりは、思いやりを持っている雰囲気が表現されたのではないかと思います。ミンソクは生きていくために先に進んだ人物です。これは人生に対する地団駄だった気がします。船の中に閉じ込められ続けているかのような人で、現実世界を生きていたのではないか、そんな気がしました」

チャン・ヒョクが考える『江陵』だけの差別点は何だろうか。

「ストーリーの軸に密度がありました。それによって、それぞれのキャラクターが表現できる余地があったのではないかと思います。実際に鋭かった人でさえ弱い人でした。表向きが変わる感覚がシナリオに書かれていました。アクションメインだったというより人間関係の中で深みがある変化が映画の中にあったのではないかと思います」

『江陵』はユ・オソンとチャン・ヒョクがドラマ『客主~商売の神』以来6年ぶりに再会した作品だ。『客主~商売の神』では、チャン・ヒョクが善人役で、ユ・オソンが悪役として出演した。

40代のチャン・ヒョクが振り返る、24歳の自分…「情熱でスクリーンを満たせばいいと思っていた」

「ユ・オソンさんと『客主~商売の神』以来久しぶりに共演することになりました。競争心理のある先輩でもあります。こんなジャンルに特化した俳優なので、シナリオを読んだ時に面白いシナジー(相乗効果)が発揮できる気がしました。無慈悲な悪役だと思いつつも、その反対の感じがしました。

先輩が持っている重みのある姿がベースになりました。僕が演じたミンソクは、刺し続けるキャラクターだったので、オソンさんが持っている重みが僕とシナジーを発揮したのではないかと思います。実際に呼吸を合わせたシーンは屋台で会ったシーンと、最後のアクションシーン以外はほとんどありませんでした」

『客主~商売の神』とは異なり、『江陵』ではユ・オソンが善人役、チャン・ヒョクが悪役として出演したという点が目立つ。

「ポジションに対するものは変わりましたが、作品を一緒にした俳優の間の信頼は、初めて何かを始めるポジションよりは利点があると思います。『客主~商売の神』を1年以上演じていたので、その俳優自体に対する連帯感がありました。また、信頼感のために興味深くて楽しく表現できた気がします」

タイトルのように、『江陵』は江陵一帯で撮影を行った。チャン・ヒョクと共演したたオ・デファンがMBCバラエティ番組『全知的おせっかい視点』に出演し、『江陵』の撮影現場を公開したことがある。チャン・ヒョクはロケの中心地だった江陵についてどのような思い出が残っているだろうか。

40代のチャン・ヒョクが振り返る、24歳の自分…「情熱でスクリーンを満たせばいいと思っていた」

「寂しい海だと感じました。よく思い出すのは、屋台でキルソクと一緒に会話を交わすシーンです。そのシーンが映画の雰囲気を代表して見せてくれたのではないかと思います」

“アクション代表俳優”という修飾語がチャン・ヒョクにはいつも付いてくる。しかし、チャン・ヒョクは一生懸命演じてきただけだと謙遜した。

「演じてきたジャンルでアクションを要するシーンがたくさんありました。表現してきただけでしたが、ありがたくもアクション代表俳優というイメージになりました。一生懸命演じてきただけです。アクション的な部分は、後輩からの刺激が多いです。アクションシーンと感性的なシーンは別物だと思っていたのですが、今は感情によって表現されるアクションが多いと思います」

最後にチャン・ヒョクは「最近『火山高』を見直しました。『火山高』を撮影した時は24歳でした。その当時、何を思ってそうしたのか分かりませんが、僕が座る椅子に“情熱チャン・ヒョク”と書いていました。情熱を持ってスクリーンを満たせばいいと思っていたんでしょうね。40代半ばになって感じるのは、過ぎた時間の中での経験とその人が感じる考えや価値観が人の密度を作るということでした。若い頃より色彩や密度が濃くなり、今はもう少し形成されたように思います。同じセリフでも重みが違うと思います」と伝えた。

(c)STARNEWS
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