女優シン・セギョン、少女時代スヨンとの意外な関係を明かす!
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「シン・セギョンさんは温かい人です」
JTBCドラマ『それでも僕らは走り続ける』の出演者が口をそろえて言った言葉だ。人に対して温かく正直でありながら、まっすぐとした主観を持つプロフェッショナル。女優シン・セギョンと劇中オ・ミジュはよく似ている。役に反映されたシン・セギョンの姿は、自立的で可愛く、より視聴者の心に響いた。
『それでも僕らは走り続ける』は、同じ言語を使っていてもコミュニケーションが難しい時代、お互い異なる世界に生きる人々がそれぞれの言葉でコミュニケーションをとり、関係を結び、愛に向かって“ラン・オン”する恋愛ドラマだ。
陸上短距離選手キ・ソンギョム(イム・シワン)と映画翻訳家オ・ミジュ(シン・セギョン)、スポーツエージェンシー代表ソ・ダナ(チェ・スヨン)と美大生イ・ヨンファ(カン・テオ)がカップルになった。
シン・セギョンは映画翻訳家オ・ミジュ役を演じた。オ・ミジュはキ・ソンギョムとの言語の温度差を感じたが恋人に発展、愛でコミュニケーションを克服しキ・ソンギョムの傷付いた心を癒した。オ・ミジュは映画翻訳家という職業に愛情を持ってプロフェッショナルな姿を見せる一方で、人々の悩みも受け止めることができる成熟した姿を披露した。
―『それでも僕らは走り続ける』で昨年の夏から冬までの6ヶ月間撮影した感想を教えてください。
「作品を一緒に作り上げるすべての人々が『それでも僕らは走り続ける』を本気で大切に思っているというのを感じられました。なので本当に楽しい6ヶ月でした」
―誰かをあわれむことも、同情されることも嫌がっていたオ・ミジュがソンギョムに出会い、少しずつ変わっていく姿が印象的でした。
「私たちのドラマには、予測不可能なことが常にありました。型破りな方向にキャラクターが動き、主人公の不遇な成長の背景はこれまでもよく見たことのある設定ですが、ミジュが生きていく方法は違いました。ミジュは素直で恥じることがない人なので、自己憐憫に陥らないように注意しながら撮影しました。そしてミジュが生きてきた環境についてメイオンニと話を交わす状況がしばしば登場します。
その時も私は苦労して育ったということを知ってほしいという意図はこれっぽっちもありませんでした。ミジュは同情されることが嫌いな人なので。いつもそう毅然としていたミジュが、12話でキ・ジョンド議員からひどい話を聞いて、ソンギョムに諦めると伝えた時、これまで我慢してきた欠乏の感情があふれ出てきてとても心が痛かったです」
―シン・セギョンが思うオ・ミジュの魅力は何ですか?
「私は個人的に大好きなポイントが一つあります。それは謝罪が上手い点です。ミジュはたった今吐いたトゲのある言葉に対しても、すぐに謝罪できるセンスを持っています。もちろんひねくれたことを言う時もありますが、ほとんどの状況の中で自らの感情を素直に示すという点と、自身の仕事もすごく愛している点がとても好きです。何よりもオ・ミジュが追及する愛の方法が一番気に入っています。お互いをよく守りながら愛さなければならないという価値観が、本当に健全に感じるからです」
―オ・ミジュの落ち着きがあり、しっかりとした姿がシン・セギョンさんと似ているように感じます。オ・ミジュと比較して、ご自身の恋愛スタイルはどんなタイプですか?
「オ・ミジュとのシンクロ率を数値で計算するのは少し難しいですが、オ・ミジュと似ている点はあります。オ・ミジュがよく使う言葉の中に『そうだね』がありますが、実際に私もそれに似た言葉をよく使うので、本当に不思議でした。脈絡によって若干の違いはありますが、私は『そういうこともある』という言葉を口癖のように言う方です。恋愛スタイルは、ミジュが私よりもはるかにかっこいいです。包容力があり、自分の感情に正直なので。私は彼女よりはるかに熾烈な方です。オ・ミジュみたいになりたいです」
―『それでも僕らは走り続ける』は“言葉の味”がある“セリフ集”としても視聴者をひきつけました。シン・セギョンさんが思う『それでも僕らは走り続ける』の魅力は何ですか?
「平凡な形の愛を描いている点ではないかと思います。作品に登場する人物たちが心の中に咲き誇る愛情のせいで、いじめられっ子になったり、時には活力になったりするなど、さまざまな点で些細な姿を見せてくれています。このおかげで可愛らしい姿を繊細に描き、人間対人間としての淡々とした慰めも淡泊に披露している作品だと思います。そしてドラマがこの世の中を見つめる視線がすごく温かいです。作品に関わっている間、私の心も一緒に温かくなったと言ったらあまりにも愚かですかね?(笑)」
―イム・シワンさんとのロマンスはいかがでしたか?
「シワンさんが繊細で、本当にしっかりしています。いつも私に、しっかりしていると言ってくださるのですが、先輩の方がしっかりしていて真面目だと思います。自己啓発のための時間を設けているのを見ると、常に努力する人なんだなと思いました。動線や台詞のタイミングなどで相手がやりやすいように、何をすれば良いかを手に取るように把握されて、リハーサルを終えてから必ず私に大丈夫かどうかを聞いてくれます。並大抵の繊細さではあそこまでできないと思います。
なので、現場で一緒に話し合いをして息を合わせていく中で助けられていることはもちろん、シワンさんがしっかり作り上げたキ・ソンギョムというキャラクターに隙がなかったため、オ・ミジュも輝くことができたと思っています」
―チェ・スヨンさんとのケミ(相性)も視聴ポイントでしたね。
「スヨンとは大学の同期なんです。キャスティング関連の知らせは後から知ったのですが、スヨンがソ・ダナを演じると知ったときはすごくわくわくしました。台本を読んだときに、ソ・ダナが魅力的なキャラクターだと感じていたので、期待が膨らみました。
このドラマで欠かせないのが、私たちダンミ(ダナ(ハングルは“ダンア”と書く)とミジュ)の関係だと思っています。台本でその2人を見た時も、面白くもあり、可愛らしい関係だと思って、すごく期待していたら、ドラマの中のダンミがしっかりそのイメージで作り上げられていていました。スヨンが演じたからこそできたことではないかと思います。
ドラマの中の固定観念を覆す、様々な“女&女キャラクター”の構図が最近よく登場していますが、ダナとミジュの構図と似ている関係はまだないと思います。それくらい、私にとっては興味がわく関係でした。
本当にスヨンはソ・ダナそのものだったなと思います。スヨンが演じてきた他の作品ももちろん見ていたので、どれだけ素敵な女優なのか分かっていました。今回共演してみて、想像以上に柔軟でセンスのある女優であることを知りました。しっかり聞き、よく見て、繊細に物事をキャッチする能力に長けていて、いつも悩んで考え工夫をする誠実さまで持っています。個人的には性格的な面でも似たいと思う友人です。頼りにしていて、学ぶことが多かったです」
―カン・テオさんとチームで演じられたことについても教えてください。
「テオさんは本当に面白い人です。イ・ヨンファというキャラクターも平凡ではないのですが、テオさんも才知ある非凡な人だと思います。ヨンファとダナのシーンを一視聴者として見て、笑いもしましたし、感情が深まる後半は感嘆しながら視聴しました」
―今までのフィルモグラフィーを見ると、ソン・ジュンギさん、ユ・アインさん、ナム・ジュヒョクさん、チャ・ウヌさん、イム・シワンさんとホットなスターが多いですよね。“相手俳優に恵まれている女優”という反応もありますが、いかがですか?
「同意ですね。相手俳優だけではなく、相手女優さんにも恵まれています」
―撮影の過程で記憶に残っているエピソードやドラマの名場面はありますか?
「一つのシーンを選ぶのは難しいくらいたくさんありあす。それでも一つ選ぶなら、2話の屋台でのシーンです。放送される前、編集室に行ってそのシーンを初めて見た時のわくわくさが忘れられないんです。ドラマで見ると、春の風が吹いている、余裕のあるようなシーンに見えますが、撮影の時は雨が降っていて、それを避けながら急いで撮るために気が気じゃなかったのを覚えています。台詞の量も多く、重要なシーンだったため、心配半分、期待半分で編集された内容を見たのですが、恋愛する男女のときめきがしっかり活きていて嬉しかったです」
―『それでも僕らは走り続ける』を通して世間にシン・セギョンという女優をどう記憶してほしいですか?
「うーん…すごく難しい質問で、よくわからないです(笑)。どう記憶してほしいかというよりも、『それでも僕らは走り続ける』が終わっても、オ・ミジュという人物がこの世のどこかでキ・ソンギョムと生きているかもしれないと思ってほしいですね」
―愛する仕事と人のために、休まず“ランオン”するミジュに最後に一言お願いします。
「シーズン2に期待しているよ」
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