話題の俳優キム・ソンホにインタビュー!今年、これからの彼の俳優像は?
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俳優キム・ソンホ。彼は“最近の旬”として浮かぶ俳優だ。すらりとした外見に、面白さと真剣な姿を演じ分けるしっかりとした演技力を兼ね備え、老若男女問わず愛されている。
キム・ソンホが2020年に出演し話題となったドラマは、12月6日に終了したtvNドラマ『スタートアップ:夢の扉(以下、スタートアップ)』だ。韓国のシリコンバレーで成功を夢見てスタートアップに飛び込む若者の始まり(START)と成長(UP)を描いたドラマ。
彼は劇中、SHベンチャーキャピタルの首席チーム長ハン・ジピョン役を演じた。ハン・ジピョンは最強の毒舌を兼ね備えた投資者だったが、実は優しい面を隠している人物だったのだ。
ハン・ジピョンとして同作品の人気を導いたキム・ソンホ。ドラマ終了後に書面インタビューを通し、心境、これからの計画を明かしてくれた。
「長かったと言えば長かった、短かったと言えば短かった期間、『スタートアップ』という作品に出演することができ嬉しかったです。制作陣の皆さんと共演の皆さん、良い方ばかりで少しも無理することなく幸せに作品を終えられました。終わりがとても寂しいです。すごく名残惜しかったですし、ジピョンにもう会えないという寂しさも大きいです。ハン・ジピョンという人物で生きることができて光栄でした」
『スタートアップ』序盤、視聴者を劇に没入させたのは、キム・ソンホだった。『スタートアップ』のハン・ジピョンは、彼以外考えられないほどだ。
出演のきっかけについて彼は、「パク・ヘリョン作家のファンでした」と明かした。パク作家の『君の声が聞こえる』、『ピノキオ』などが面白かったと語る。
また、演出を務めたオ・チュンファン監督の作品も面白く、一緒に仕事をしてみたいと思っていたという。
「台本を読んだら、字がとても綺麗で美しかったんです。面白さもあり、出演できたらどれだけ良いだろうと思っていたら、機会をいただきました。ありがたかったです」
劇中、企業、人材などに対して鬼才な投資の実力を持ち活躍したキム・ソンホ。実際の彼に投資実力はあるか聞くと「0です。僕には才能がないと思います。花札などのもやり方を知らないですし、誰かの投資を分析することにはまったく才能がないです」と明かした。
とはいうものの、キム・ソンホは俳優として演技の投資をした。「よくやったと思っています。一度も後悔したことはありません。普通、投資をするときはどれくらい稼げるか目標を定めなくてはいけないですが、僕は最初に演技をやることの目標を定めなかったんです。僕にとっては演技という投資自体が意味のあるものなので、後悔したことも過去に戻りたいと思ったこともないです。こう考えていられるのも、周りに良い方ばかりだということで、僕のことを知って機会を与えてくださった方のおかげだと思っています」と語った。
キム・ソンホの演技に対する投資は、本人だけでなく「良い俳優」に出会えた世間にも良い成果だった。
キム・ソンホは『スタートアップ』でペ・スジ、ナム・ジュヒョクと三角関係だけでなく、対立、団結など様々な感情演技をこなした。
様々な感情を表し、理性と感情の堺で葛藤する姿は、視聴者の心苦しさを誘った。「もうちょっと近づきなよ」という言葉が自然と出てきてしまうほど。
キム・ソンホは『スタートアップ』でペ・スジとロマンスが身を結ばなかった部分について「実っても良かったと思いますが、実らなくてよかったと思っています。どこかでも話したのですが、縁は別にあると思うんです。ジピョンとタルミには縁がなかったんだと思いますし、ドサンとダルミには縁があったんだと思います。だからか、そこまで残念ではなかったです。ジピョンが勇気を出してドサンにタルミの気持ちがどこに向いているのかを教え、最後まで助力者となってあげようとした姿など、一途な姿が良かったです」と自身の考えを語った。
劇中、落ち着いた面を維持していたキム・ソンホは、時に自身とは正反対の魅力を見せたスジとの共演に「(ペ・スジは)皆さんご存じの通り集中力が人並外れていて、素晴らしい演技を見せてくれる女優だと思います。演じるごとに集中力がすごくて、落ち着いていました。現場のムードメーカーでもあり、良い女優さんでした」
これだけでなく、彼はスジとの撮影中で記憶に残っているシーンとして、最終回を選んだ。
「最後のシーンを撮影しているとき、スジさんと『ジピョンとタルミの最後のシーンだね。お疲れ様』という言葉を交わしたのですが、スジさんが足元にあった暖房を僕の方に向けてくれたんです。ものすごく寒い日だったので、その瞬間がすごく記憶に残っています」
些細な事ではあるが、彼にとっては良い思い出として残った瞬間だった。
また、三角関係となるライバルだったナム・ジュヒョクとの共演については「本当に良い俳優で、後輩だ」と語る。
「一緒に演じるたび学ぶことが多く、同じくらい笑いあっていたことが記憶に残っているくらい、楽しい撮影でした。常に新鮮なアイディアとセンスが光っていて、おかげで僕も楽しんで演じることができました」
『スタートアップ』で視聴者を惚れこませた彼。さらにキム・ソンホを旬の人物とさせたのは、KBS『1泊2日』シーズン4だ。
2020年は『1泊2日』でも大活躍し、『スタートアップ』のハン・ジピョンとは180度違う姿は実に見事なものだった。
キム・ソンホは2019年に『1泊2日』メンバーに抜擢され、レギュラー陣との友情を深めてきた。メンバーらからケータリングサービスカーをプレゼントされるほど友情は厚くなっている。中でもヨン・ジョンフンには、『スタートアップ』撮影中アドバイスをたくさんもらったという。
「役者であるジョンフン兄さんに一番助けてもらいました。悩みを、良い方向に導いてくださるんですよ。『1泊2日』撮影の合間も、兄さんとは2人で演技や僕の悩みについて相談したりしていました」
いつか2人がドラマで共演する日が来るのではないかと期待させるエピソードだった。
『スタートアップ』以降、キム・ソンホは演劇を準備中だ。彼が演劇の舞台に長いこと立ってきた事実は、熱血ファンならば誰もが周知の事実でもある。
キム・ソンホは今年の計画について「『1泊2日』を通して視聴者の皆さんとお会いし、開幕を控える演劇『氷』という作品でも観客の皆さんにお会いできそうです」とした。
「今年はもう少し親しみやすい俳優となれたら良いなと思います。発展できる、発展していく俳優になりたいです」と重ねた。
『スタートアップ』で“旬の俳優”として認知度を上げたキム・ソンホ。彼の2021年の活躍がさらに期待される。
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