イ・ジュンギ、海外ファンと会える日を心待ちにしている心境を吐露…「寂しい」
(全1ページ)
俳優イ・ジュンギがスターニュースとの書面インタビューを通し、『悪の花』終了の心境を語ってくれた。
同ドラマは、愛すらも演じる男ペク・ヒソン(イ・ジュンギ)と、彼の実態に疑問を持ち始めた妻チャ・ジウォン(ムン・チェウォン)、目を背けたい真実を目の当たりにした2人のサスペンスラブストーリー。
このドラマは、ド・ヒョンス(イ・ジュンギ)が、父であるサイコパス連続殺人鬼・ド・ミンソク(チェ・ビョンモ)の死後、15年もの間、ペク・ヒソンという名前で生きてきたが、強力班の刑事である妻に、“ド・ヒョンス”という正体を明かされていく過程を描いた。
また、ド・ミンソクの共犯者である本当のペク・ヒソン(キム・ジフン)が、植物状態から目覚め、ド・ヒョンスは自分の殺人犯という汚名を払拭し、家族を守る為の死闘を繰り広げた。
イ・ジュンギは金属工芸家 ペク・ヒソンとして、家庭的な夫、そして優しい父としての一面を見せつつも、ド・ヒョンスとしては、姉であるド・ヘス(チャン・ヒジン)の殺人罪を、自身の友達であるキム・ムジン(ソ・ヒョヌ)を利用し、自分の罪として被ろうとする秘密を抱えたサスペンスを演出した。
イ・ジュンギは1人2役で、甘く殺伐とした魅力を見せ、視聴者に混乱を与える熱演を繰り広げた。
彼はド・ヒョンスとペク・ヒソンを演じるにあたり、気を使った部分として、「様々な人々との関係性の中で見せるリアクションに、特に気を使いました。ヒョンスは感情を感じられないので、小さいな感情表現や、リアクション1つをとっても、シーンそのものに大きな力と説得力を与えると考えました」と明らかにした。
「もちろん、一人で考えて工夫してできるものではなかったです。なので、監督と作家さんを始め、現場で僕を一番近くで見てくれていたカメラ監督さんまで、それと共演者一人ひとりと互いについての考え等を話し続けました。少しでも間違ってしまうと、よく見る人物だったり、単調に表現されてしまうため、ド・ヒョンスという人物が単純な無感情のサイコパスとしてだけ見えてしまう可能性もあったので、さらに詳細の部分に気を使い、集中しました」
そんな中、ペク・ヒソンの人生を生き、金属工芸家、優しい夫、そして父の姿を見せ女性の心を和紙ぐ神にした。
「金属工芸家として生きるペク・ヒソンの姿は、何より自然でなくてはいけませんでした。なので、撮影前にYouTubeで演技の参考にできそうな工芸作業の動画を探して見て、あらかじめどいったものかを想像しておき、実際に金属工芸家の方にもお会いして、短い中でも工芸家の手つきを感じられ、学ぶことができました」
「一家庭の父としての姿は、アドリブが多かったですね。監督がいろいろな父の姿を演じられるよう僕を信じて任せてくださいました。なので、非常にたくさんのことをウナと作っていけたと思っています。ふざけ合ったりしながら。ウナとのシーンを撮影する日は、できるだけ早く現場に行って、少しでも一緒にいる時間を作ろうと努力しました。演じることよりも、ウナと楽しく遊びすぎて疲れた日もありました(笑)」
一つのシーンを、様々な角度から見ることができるよう演じた秘訣について、彼は「僕は、現場でリハーサルするのがすごく好きなんですよ。共演する役者の方々と息を合わせ、その空間を活用して練習してみるのがすごく面白いんです。どの作品も同じだと思いますが、どんなシーンも楽なシーンはなくて、世界もない。どれだけ監督がコンテを描かれても、現場の状況は毎回変わるので、リハーサルを通して新たなアイディアを共有し新しく作っていきました」と語った。
「すべてのスタッフの方と共に悩み、与えられた状況と、感情を精密に見た努力が、良い結果を招いたと思います。特に今回は、カメラ監督とのコミュニケーションが積極的に行われ、毎シーンがさらに意味を持ったシーンとなったと思っています」
ムン・チェウォン、ソ・ヒョヌ、キム・ジフンへの同僚愛も明かした。
夫婦役としてムン・チェウォンと共演した心境について「夫としての姿は、チェウォンさんとあれこれ話し合って共有した結果できたキャラクターです。チェウォンさんはとても繊細に、感情的に集中することができる、大きな力を持った女優さんです。なので、僕が見逃してしまいがちなところもしっかり埋めることができました。おかげで最後には茶・ジウォンを思い出すだけで胸が熱くなりました」と率直に語ってくれた。
ムン・チェウォンとの共演前も、所属事務所メンバーとして何度かあったことがあり、各自の出演するか迷っている作品の話、人生の話などをしていたという。
「『悪の花』を決定するには、様々な悩みがあったのですが、チェウォンさんが『ジュンギさんなら魅力的に作り上げてくれるキャラクターだと思います』と言ってくれて、自信を持つことができました」
彼の伝えた現場でのムン・チェウォンは、繊細で集中力が高い女優だった。また、本人がその感情を解析できるまで悩み続ける女優でもあった。
「なので、お互いに演技の呼吸を合わせていく過程で、僕が感情的になるシーンで刺激を受け、助けてもらいましたね。チャ・ジウォンがいたから、ド・ヒョンスの感情もさらに切実に感じることができました。チェウォンさんは、役にしっかり入り込む女優さんなので、今回の作品でチャ・ジウォンの感情を表現しようと本当に大変だったと思います。苦労することも多く、美味しい物をおごって気力回復をさせてあげようと思います(笑)」
ソ・ヒョヌとのブロマンス(男性同士の親密さ)についても語ってくれた。
「ムジン約のソ・ヒョヌさんとは、性格的にもよく合って、序盤からペク・ヒソンの人生を生きるド・ヒョンスのイメージを作るうえで助けられました。ヒョヌさんはそうとうリアクションが良い役者なので、撮影前から楽しみにしていたのですが、期待以上で、ブロマンスシーンが多くなりました(笑)」
ド・ヒョンスのすべての背景は、結局各人物との関係性から出る表現だった。イ・ジュンギはこの過程で人物間の関係性で差をつけた演技をしたと伝える。
「ソ・ヒョヌさんが情熱的に演じられるという噂を聞いていました。『緊張感を持て』と周りから言われるほどで、期待と心配が半々だったことを覚えています。実際にお会いしてみると、とても丁寧で親切、何より俳優としての信念をしっかりお持ちでした。
ヒョヌさんは現場を楽しむところも僕と似ていて、撮影するとき意見を多く交わし、シーンを多彩に作り上げることができました。特に序盤、ド・ヒョンスのキャラクターを作るうえで大きな力をくださったので本当に感謝していますし、他の作品でもぜひ共演しましょうというくらい良い同僚となりました。また、酒量も僕と合うので、そこも好きな点です」と冗談をかます場面も。
新型コロナウイルスの影響でイ・ジュンギに直接会う機会が少なくなった海外ファンに向けての心境も。
「今はSNSを通してのコミュニケーション意外に方法がなくて、残念です。以前は作品が終わると次期作が決まる前に直接各国を訪れ感謝の気持ちを伝え、それにあった公演もしたり様々なイベントをしてきたので、寂しいです。全世界で一日も早くこの事態が終息を迎え、ファンの皆さんと一緒に、泣いて、笑って、新しい思い出を作りたい気持ちでいっぱいです。その日が来ることを心待ちにし、祈りたいと思います」
新型コロナウイルスの影響で撮影が難しくなっている時代劇について語ってくれた。
「時代劇は個人的に何度も言及してきたように、本当に愛するジャンルで、常に挑戦したいと思っています。最近は昔よりも表現できることが多くなっており、想像力を刺激する様々なテーマが多いです。ですが制作条件のせいで時代劇の政策が難しいと聞き、残念に思っています。良い状況がまたやってくると信じ、その時は素敵な時代劇作品もお見せしたいので、応援よろしくお願いします。楽しみにしていてください」
(1/1ページ)