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STAR INTERVIEW

ジュンス「10年が過ぎた今、成長したということを見せたい」

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ジュンス「10年が過ぎた今、成長したということを見せたい」

歌手兼ミュージカル俳優のキム・ジュンスが、10周年を迎えたミュージカル『モーツァルト!』に臨む感想を明らかにした。

キム・ジュンスは30日、STARNEWSとのインタビューで、ミュージカル『モーツァルト!』について様々な話を語ってくれた。

彼は、2009年に前所属事務所SM Entertainmentに専属契約効力停止仮処分訴訟を提起し、東方神起を脱退。この過程で二重契約問題などが浮上し、テレビ出演に困難が生じた。テレビ出演に制約はかかってしまったが、彼は挫折より挑戦を選択。まさにミュージカルの舞台への扉を叩いたのだ。

ちょうど10年前の2010年『モーツァルト!』の初演を通してミュージカルデビューを果たしたキム・ジュンスは、その年のすべてのミュージカル授賞式の新人賞を総なめにした。

ミュージカル『モーツァルト!』(制作EMKミュージカルカンパニー)は、天才性を持ち、自由を求め続けるモーツァルトの、自由で輝く青年期から、彼の悲劇的で寂しい死に至るまでの人生の旅程を、人間的視点で描いた作品だ。

キム・ジュンスは、タイトルロールであるブォルフガング・モーツァルト役を演じた。ブォルフガング・モーツァルトは、自由を求め続ける天才作曲家だ。天才音楽家としての運命と自由への渇望の間で葛藤し続ける人物だ。

6回目のシーズンであり、10周年を迎えたミュージカル『モーツァルト!』で帰ってきたキム・ジュンス。彼は10年前、デビュー作のモーツァルトというキャラクターを、10年後の現在、同じ場所で演じている。10年前にキム・ジュンスが演じたモーツァルトと、経験を積み10年後に再び演じているモーツァルト。本人にとって、格別なキャラクターであることだろう。

「10年前に共演した俳優の方々と、10年後に同じ場所でお互いに顔を見ながら歌を歌えていることに興奮します。

10年前に『モーツァルト!』を観覧してくださった観客の方々の話を聞いてみると、あの頃の僕の感じが良かったと言ってくださる方が多くて、それが正確にどういう感じ、とは分かりませんが、雰囲気は分かりました。なので、『モーツァルト!』に対する気持ちは、10年前のまま演じたいと思いながら練習しました。

“あの時のあの感情を思い出しながらできるか”と心配でしたが、音楽の力は素晴らしかったです。今も公演しながら『黄金の星』を聴くとウルっとします。10年前の僕みたいな感じがするので。とても感慨深いです」

ジュンス「10年が過ぎた今、成長したということを見せたい」

今年6回目のシーズンで帰ってきた『モーツァルト!』は、10周年を迎えた。『モーツァルト!』の10周年でもあるが、キム・ジュンスも今年でミュージカルデビュー10周年だ。

インタビューに先立ち、彼は所属事務所を通して「今考えても緊張する2010年1月26日『モーツァルト!』の初公演が、最も記憶に残っています。あの日は今も鮮明で、あの作品を通してミュージカルというものを感じ、さらに好きになりました」と語った。

「『モーツァルト!』の初演以来、『December』、『ドリアン・グレイ』、『デスノート The Musical』、『ドラキュラ』など多くの作品で全力を尽くしてきました。元々はあまり緊張する性格ではないですが、『モーツァルト!』の10周年最初の公演は、久しぶりに緊張しました。ミュージカルは緊張せずにはいられませんが、久しぶりにそれ以上の緊張を感じました。

観客の方々の中には10年前を覚えておられる方や、反対に結婚をしたり、他の歌手が好きになってしばらく僕から離れていた方々も、この作品は見に来られると聞きました。それぞれ異なる仕事をして、異なる方向を見ていますが、10年前に戻ってあの頃を回想しようとしている方々に、あの感情を感じさせてあげたいと思ったので、また別の緊張感がありました。

“25歳の時のように明るく明瞭に演じられるだろうか?”、“プレスト・ヴィヴァーチェを可愛く言えるだろうか?”という心配がありました。10年前に『モーツァルト!』を見ていただいた方に今、僕が俳優としてより成長したということを見せたい欲があります。そういった意味で『モーツァルト!』は格別です」

ジュンス「10年が過ぎた今、成長したということを見せたい」

彼は、『モーツァルト』のアドリブについて、まだ失敗したことはないという。

前作のミュージカル『ドラキュラ』を通して様々なアドリブを披露したジュンス。『ドラキュラ』とは異なり、『モーツァルト!』ではキム・ジュンスのセンスを垣間見ることができるアドリブが多くなっている。彼は毎回、新しいアドリブで観客に笑いを提供している。

「実は『ドラキュラ』では50個のバージョンのアドリブがあり、全70回公演の全てでそれを出し切った気がします。『モーツァルト!』はアドリブができる部分がめちゃくちゃあるので、結構アドリブを入れています。それがミュージカルの醍醐味だとも思うので。アドリブが劇を壊したり妨害して、キャラクターをおかしくしてしまうのは絶対にダメなので、アドリブを入れる時もシナリオを害さないラインで考えています。

アドリブは、こういった時期に観覧に来てくださる方に感謝を表現する方法だとも思っていて。少しでも他のものを示すことが、俳優が観客の方々に感謝を表現することだと思うんです。見に来られる方々のわずかな楽しみを俳優として悩み、そして演じることは当然だと思いますし、今も悩んで考えています。

『ドラキュラ』の時はアドリブが百戦百勝で、今回の『モーツァルト!』は大爆笑と爆笑の違いはありますが、まだ失敗したことはありません。相手役の俳優がセリフを変えてこそアドリブを入れることができるので、最近は相手役の俳優と合わせることもあります」

ジュンス「10年が過ぎた今、成長したということを見せたい」

彼にとって、ミュージカル『モーツァルト!』が持つ意味は何なのか。

10年前、キム・ジュンスが『モーツァルト!』を選択した理由は、“自身の話だったから”だという。

「10年前に『モーツァルト!』を選んだ理由は、少し同情心があったからです。モーツァルトのように僕は天才ではないですが、その当時、心理的に感じていたことや心情が、シナリオを読んだときに重なったんです。テクニック面で完成していなかったにも関わらず、僕の話を語るつもりで臨みました。

僕が感じていた感情状態が『モーツァルト!』の台本そのものでした。今考えると、そのおかげで『モーツァルト!』を演じることができたのではないかと思います」

キム・ジュンスにとって『モーツァルト!』は、ミュージカルステージのデビュー作だ。彼は、不安や悩み、心配事が多かった時期に『モーツァルト!』に出会ったという。特に「なぜ愛せないの?」と「黄金の星」の歌詞が、本人が思っていることを代弁してくれたと語る。10年前、慣れない新たな挑戦に乗り出した彼にとって『モーツァルト!』のもたらす意味は何か。

「今まで演じてきた作品と配役が僕にはどれも大事ですが、『モーツァルト!』はミュージカル俳優へと導いてくれた作品で、ミュージカル俳優になれるように僕を入門させてくれたデビュー作なので、格別です。

『モーツァルト!』のシナリオに登場する曲が僕の心を引っ張ってくれなかったら、それ以降ミュージカルはしていなかった気がします。人というのは分からないので、もしかしたら今、ミュージカルを全くしていなかったかもしれませんし、結果的に見た時『モーツァルト!』がなかったら、ミュージカル俳優と呼ばれてはいかなった、という点で、僕にとってこれほど重要で貴重な作品はないと思います」

インタビューに答えてくれたキム・ジュンスの出演するミュージカル『モーツァルト!』は、8月23日まで世宗文化会館大劇場で公演される。

(c)STARNEWS
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