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STAR INTERVIEW

香港俳優に似ているからキャスティング?キム・ヨンミンが『愛の不時着』に出演した驚きの理由

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香港俳優に似ているからキャスティング?キム・ヨンミンが『愛の不時着』に出演した驚きの理由

バラエティ番組『ラジオスター』に出演し、「よく香港の俳優に似ていると言われる」と語り笑いを誘っていた、俳優のキム・ヨンミンが、映画『チャンシルは福も多い』(監督キム・チョヒ)を通じて香港の俳優を演じた。

『チャンシルは福も多い』は、人生最大の危機にもたくましく生きる、“福”に恵まれているチャンシルの、人生克服記を描いた作品だ。キム・ヨンミンは映画の中でチャン・グギョン(レスリー・チャン)に扮し、白いランニングシャツを着て演技を繰り広げる。映画『欲望の翼』のレスリー・チャンがそのまま帰ってきたようなキム・ヨンミン式レスリー・チャンの姿だ。

ヒョンビンソン・イェジン主演で好評だったドラマ『愛の不時着』への出演で人気を集めたキム・ヨンミンは、劇中演じた北朝鮮軍に続き、今回の映画でチャン・グギョンとしてスクリーンへ。

―最近は主にドラマによく出演していらっしゃいましたよね。『チャンシルは福も多い』は小さな映画ですが、どのように出演に至ったのかを教えてください。

「キム・チョヒ監督が、僕が『ラジオスター』に出演しているのを見て連絡をくださいました。中華圏の顔をしている俳優をキャスティングしたいと言っていて。僕は元々中華圏の俳優に似ていると言われてきて、レスリー・チャン、アンディ・ラウ、トニー・レオンなどとこれまで言われたことがあります。シナリオが面白く、監督に会ってみるとさらに面白くて、やると答えました」

香港俳優に似ているからキャスティング?キム・ヨンミンが『愛の不時着』に出演した驚きの理由

―“白いランニングシャツ”に白いパンツ姿が視線を引き付けますね。

「映画『欲望の翼』でレスリー・チャンが着ていた通り、ランニングシャツに白いパンツを着用しました。レスリー・チャンというイメージを出せる衣装だと思ったんです。少し寒い時もありましたが、映画的にはぴったりだったと思います。そういう格好は露出狂のようでもありますが、映画を見ているとそういったイメージがなくなりました。そこが良かったです」

―レスリー・チャンとのシンクロ率はどのくらいだと思われますか?

「すごく似ているとは思っていません(笑)。不思議とあの時代の香港俳優に似ていると評価してくださる方が多いんですよね。今回チャン・グギョンというキャラクターを演じるために『欲望の翼』、『ハッピートゥゲザー』、『楽園の瑕』など、レスリー・チャンの映画を見直しました。鑑賞は二度目でしたが、今見てもすごく格好良かったです」

―チャン・グギョンは現実的な映画に登場するファンタジー的要素を持つ人物ですが、観客にはどのように受けとってほしいと思いながら演じられましたか?

「映画の中で、チャンシルの悩みがチャン・グギョンというキャラクターとして表現されます。僕が演じてはいますが、それはすでにチャンシルの心の中にあったもの、ということになります。心の中を、目で見ることができるようにしてくれるのがチャン・グギョンというキャラクターの役割です。キャラクターが面白いというのが魅力的でした。チャン・グギョンは幽霊なのですが、すり抜けるということをせずに、隣の部屋からドアを開けて登場しちゃうんですよね。それが自然と受け入れられるので面白いです。そういう部分は、キム・チョヒ監督の能力であり、力だと思います」

香港俳優に似ているからキャスティング?キム・ヨンミンが『愛の不時着』に出演した驚きの理由

―この映画のどの部分に最も惹かれたましたか?

「『チャンシルは福も多い』は、過去のある時期や、今、あるいは今後の未来に精通する話を盛り込んでいて、いつ見ても愉快に見ることができます。人はいつも選択の岐路に立たされ、節目を迎えますよね。そんな時に自分自身を振り返り、小さな慰労を得ることができると話しているのが、この映画の最大の魅力です」

―チャンシル役のカン・マルグムさんと息がピッタリです。

「僕も演劇をしており、カン・マルグムさんも演劇をしていたことを知りました。互いに共通の知人も多かったです。演劇俳優と一括りに言っても、みんな演じるカラーが違います。映画の中で、チャンシルがチャン・グギョンを見てどう受け入れるのかがとても重要でしたが、その部分をうまく演じてくれましたし、マルグムさんが持っている作品に対する慎重な姿勢とキム・チョヒ監督のウィットがうまく組み合わさった作品だと思います」

―最近ドラマ『愛の不時着』のグィテギ役で人気を集めた。

「『愛の不時着』の放送から、多くの方が僕に気付いてくださいます。少し前も写真を撮ろうと言われました、ありがたいことです。俳優は俳優の役割を忘れずに演技をし、残りは運命に任せる部分があります。僕が自分の手でできるのは、俳優としての役割ですので、最後まで逃さずやっていこうと思います。『愛の不時着』は福だと思っています。反応がいいのでやりがいもあり、視聴率も良かったのでさらに嬉しかったです」

―『愛の不時着』で北朝鮮軍役を演じてみて難しい点はなかったですか?

「僕はドラマを撮影しながら、パク・ジウン作家の力を感じました。ファンタジーのような状況で、ヒョンビンさん、ソン・イェジンさんを通じて物語を進めていくのが驚きでした。どうやってあんなストーリーが書けるのかと、本当に驚きました」

香港俳優に似ているからキャスティング?キム・ヨンミンが『愛の不時着』に出演した驚きの理由

―5中隊員との共演はいかがでしたか?

「僕は序盤、北朝鮮で毎日盗聴し、殴られ、気後れしていました。ですが韓国に来て、5中隊の中隊員と一緒に演技する時は本当に楽しかったです。俳優陣もみんな個性的でおもしろく、年齢も違いますが良い友達です。ウンドン役のタン・ジュンサンさんは原石です。どんなカラーを持った俳優になるか楽しみです。イ・シニョンさんは石が割れ、その間から光が漏れ出すような、魅力に溢れた俳優さんです。スビンも宝石そのものであり、ピョ・チゴ役のギョンウォンさんも隠れていた宝石です。僕が年上だからみんなの世話をするというより、互いに気楽に仲良くできました。彼らは僕にアドバイスも求めてきてくれて、僕は知っている部分を話してあげました。5中隊員と僕が参加するチャットルームがあって、今もやり取りをしていますし、映画も絶対に観ると言っていました」

―1971年生まれで今年49歳ですが、とても童顔ですよね。マ・ドンソクさんと同い年ですが、キム・ヨンミンさんがマ・ドンソクさんの名前を呼ぶと、みんな驚いた。

「最初は童顔が嫌でしたが、素敵な作品に多くかかわることができたので今は得しています。年配の人間がより若い役を演じることで、豊かになった部分があります。『愛の不時着』のマンボク役も、マ・ドンソクのような顔だったらできない役割ですよね。チャン・グギョンも(笑)」

―『チャンシルは福も多い』は、キム・ヨンミンさんにとってどのような福がありますか?

「当時はわかりませんでしたが、考えてみると僕は“作品福”があります。『マイ・ディアー・ミスター〜私のおじさん〜』のように人々が“人生ドラマ”と言ってくれる作品に出演したことも、『愛の不時着』のように視聴率の高いドラマに出演したことも全て福だと思っています。不思議ですね。『チャンシルは福も多い』のチャン・グギョンというキャラクターも僕にとっては福だと思います!(笑)」
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