チョン・インソン インタビュー
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1990年代末から2000年代初めに、SBS人気シットコム『順風産婦人科』、『マジックキッズ・マスリ』に登場した、女優チョン・インソン。子役として知られていたが、彼女は女優となってからの方が馴染み深い。
昨年JTBC月火ドラマ『ウラチャチャワイキキ』に出演し印象付けた後、MBC水木ドラマ『私の恋したテリウス~A Love Mission~(以下『テリウス』)』で地上波ミニシリーズ主演の座を得た彼女は、人気俳優ソ・ジソブと共演し、20代を代表する女優として成長した。
賞にも恵まれた。チョン・インソンはこの作品で「2018Asia Artist Awards」でライジング賞、「2018 MBC演技大賞」で女性優秀賞を受賞し、自身の価値を認めた。
春のように明るく満面の笑みを浮かべる彼女の歩みは現在進行形だ。最近では、SBSバラエティ『路地裏食堂』のMCに挑戦しながら活動の幅を広げている。
女優チョ・ボアの後任としてMCに投入された彼女は、特有の正直でさばさばした魅力で初回から100点満点の評価を受けた。
―昨年一年間の活躍が目立ちました。「2018 AAA」でライジング賞まで受賞されましたよね。
「あんなに大きな授賞式は初めてでした。本当に緊張しました。控え室に向かう道には有名な方が多くいらして、見惚れていたら賞までいただきました。こんな場に私がいても良いのかなと思ってしまいました。それくらい“多くの方が私に関心を持ってくださったんだな”を思い、嬉しくなりましたし感謝しています。私にとって初の賞でした。夢のようでしたし、トロフィーはベッドからすぐ目に入る位置に置きました」
―子役時代は授賞式に行かれたことはなかったのですか?
「なかったです。賞自体、期待していませんでした。“AAA”賞は、本当に思いもしませんでした。本当に“ホット”な方々だけ来られる授賞式ですよね。そうした“ホット”な方々の間に私もいるなんて…。ファンだったMAMAMOO、防弾少年団の皆さんも普通に控え室の前を通るので不思議でした(笑)」
―『テリウス』はどんな作品として記憶されていますか?
「私の枠を広げてくれた作品、限界を超えさせてくれた作品でした。コ・エリンが持っている深さが本当に大きかったです。6年も社会から離れていて、6歳の双子を育てた主婦でした。さらに夫を亡くし、一人で家庭を支えていかなくてはいけませんでしたし。ストーリーが強すぎました。知らないことも多く、苦難の連続の中、撮影しました。自分で自分を圧迫しながら撮っていたと思います」
―地上波初主演というプレッシャーもあったと思います。
「実はそれが一番大きかったです。水木ミニシリーズに、ジソブ兄さんが相手役だったので。そういったことが私をすごく苦しめました。重すぎると思いましたが、“それでも私に任せてくれたということは、何か意味があるんだ”と思うようにしていました。『ウラチャチャワイキキ』でも母親役だったので、可能性を見出してくださったのかと。自分もそこには集中しようと思いました。ですが、それだけ私に可能性があると見てくださったところが、実際に経験のないことだったので、圧迫感を感じながら準備しました。睡眠もしっかりとれず撮影し、ダメになってしまう悪夢も見ました」
―どんな悪夢でしたか?
「感情をうまく表現できず、困惑した状況に陥った夢でした。台本を見て悩んだところが夢にそのまま出てきました(笑)。夫をなくしてジソブ兄さんとククスを食べながら話をするシーンがあったのですが、今考えてもそのシーンが感情的に一番難しかったです」
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