パク・ボヨン インタビュー
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「男性の初恋ってこういうものなんですか?」
女優パク・ボヨンが初恋の女神に変身した。彼女は映画『君の結婚式』でキム・ヨングァンの初恋相手を演じ、これまで綺麗でかわいらしかった彼女の憎たらしく悪い一面を見ることができる。
映画『君の結婚式』は、3秒の運命を信じるスンヒ(パク・ボヨン)と、スンヒだけが運命の人と信じるウヨン(キム・ヨングァン)の、とことんタイミングの合わない多事多難な初恋年代記を描いた作品だ。
パク・ボヨンは、今回の映画で既存の綺麗で可愛らしい姿そのままに“初恋”を演じはしたが、これまで見せてきたこととは違う、悪い女の姿も見せてくれた。映画の中で彼女は高校生の制服を着て登場する。
―“国民の妹”、“国民のポブルリ”(パク・ボヨン+ラブリー)から、”国民の初恋”スンヒとなりました。初恋相手役を演じた心境を教えてください。
「初めてシナリオを読んだときは、スンヒは悪い子だと思いました。こんな悪い子をどう演じたら良いのかとも思いましたし、監督とも何度も話し合いました。私が感じたスンヒは、悪いことだけを除けば魅力的で、演じてみると正直で現実的な、自分が望むものが何なのか分かっている、選択の主観がはっきりしている子でした。そこが気に入りました。ずっと映画に出演したかったんです。ジャンルもロマンスで、こういうキャラクターを演じてみたかったので選びました」
―『建築学概論』でのスジさんも、今回のボヨンさんのキャラクターもそうでしたが“初恋”キャラクターはどこか憎らしさがありますよね。
「女性の方なら共感してくださると思いますが、男女の関係はデリケートなのでタイミングが食い違うときもあるし、女性は分かっていながら(男性に)聞いたりもします。こういう部分は私からしても女性のダメなところだと思います。映画を撮影しながら感じたことは“男女の視点は本当に違うんだな”ということです。この映画は、男性のウヨン(キム・ヨングァン)の視点から見る映画です。同じことでも男女の解釈は違いました。なので撮影していて『できない気がします』と言って撮影を中断し、監督と討論したこともありました。
ある瞬間から突然、スンヒが私の考えていたスンヒと違う人になったんです。でも不思議だったのは、現場にいた監督や男性スタッフに『女性ってこう(突然人が変わる)じゃないですか?』と言われて。女性スタッフは私の言っていることが合っていると言ったのですが…。途中で妥協したこともたくさんありましたし、監督が私の意見を受け入れてくださることもありました。今回の作品を通してそういったことを初めて経験しました。結局、私が最後までスンヒを作っていかなくてはならないと思って意見も積極的に出しました」
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