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STAR INTERVIEW

チュ・ジフン インタビュー

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チュ・ジフン インタビュー

(以下、映画のネタバレ含む)

チュ・ジフンは今年の夏、劇場で一番注目を集める俳優の中の一人だ。韓国映画ビッグ4に入る『神と共に-因と縁』と『工作』に出演。2つの映画ではどちらも違う姿だが、『神と共に-因と縁』ではそれこそこれまでとは180度違う。

死神三使者の一人、ヘウォンメクを演じた彼は、1部(『神と共に-罪と罰』)では原作と全く違うお調子者キャラを演じ、原作ファンから批判を浴びた。

彼がなぜヘウォンメクをそう演じたのか、それは『神と共に-因と縁』で明かされる。チュ・ジフンは映画で千年前の高麗と現在を行き来し、同じ人物だが全く違うキャラクターを同時に演じた。1部の切り札がイ・ドンウクだとすれば、2部の切り札はチュ・ジフンと言っても過言ではない。

―1部では原作と違ったキャラクターでファンからの批判を買いました。反面、切り札としてキム・ドンウクさんが大きく注目されましたね。2部では違った姿を見せると分かっていながらも、不安ではありませんでしたか?

「不安な気持ちは全くありませんでした。キム・ドンウクさんは親しくなる前から大好きな俳優さんだったので、『神と共に』でついにお会いできるんだと本当に嬉しかったです。役者をやり始めて10年が経ち、ある程度欲は持たなくなりました。若い頃は気づきませんでしたが、振り返ってみると良く見せたいという気持ちがあったように思います。でも今は、自分が映画の中でどう目立つかとかは考えず、映画自体がもっとよく見えなくてはいけないという考えです」

―2部では1人の人物を全く違った姿で演じられました。簡単ではなかったと思いますが、いかがでしたか?

「2部は2回観ました。映画制作関係者たちだけで最終完成映画を観る技術試写会で一回、マスコミ試写会でもう一回。最初は意図せずとも自分の演技ばかりに目が行き、“このときもっとうまくやらなくちゃいけなかった”、“このときあと1秒だけもらえていたら”、こんなことを考えます。なので、2回目は観ないと思っていました。出来ていないところばかり見えてくるだろうと思って。でも皆が観るというので一緒に観ました。映画を観終えた後、ハ・ジョンウ兄さんとドンウクさんが『現在と過去を交差するヘウォンメクの姿にオーラがある』と言ってくれて。そういう風に観てくれたことに感謝しかありません。初めてシナリオを見たときから難しい部分でした。現在と過去が交差したら感情を増幅させることが効果的なようではありますが、僕がそれをうまく表現出来るかどうかはまた違う話なので。

マスコミ試写会などは一般の観客の方たちよりも反応が少ないです。映画を観る目的が違うからですよね。なので冷や汗が出ます。ですが『神と共に-因と縁』では映画が意図するまま70%を超える反応を得ることができました。普通は30%も行かないのに…。嬉しかったです」

―事実上1人2役でしたが、いかがでしたか?

「1人2役は過去にもやったことがありましたが、それとは少し違いました。普通1人2役は同じ俳優が2人を演じて観客は全く違う人と受け取りますが、『神と共に』は同じ俳優が2人を演じても、その2人は全く同じ人物なので。分量も登場人物も多い今回の現場では、ひたすら僕のキャラクターだけを考えられるような状況ではありませんでした。そんな時、キム・ヨンファ監督が大きな力となってくださいました。監督は他の監督と違って現場編集版を全部見せてくれます。僕のシーンだけでなく、他の役者たちの編集版も全てです。

『僕が前のシーンでこういう感情を掴んで演じたから、今回はこうしなくてはいけないと思う』と話をすれば、監督は編集本を見せながら『君の前にコレをつける。だからこのときはこうするのが良いと思う』とアドバイスしてくださいます。なので納得もいくし、ついていくしかありません。監督やハ・ジョンウ兄さんは、ものすごく大変なことでも簡単にこなしてしまう能力の持ち主です。しっかりついていけば良いだけでした」
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