キム・ミョンス インタビュー
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彼は今や“俳優キム・ミョンス”の方が聞き慣れた呼び方となった。
“演技ドル”(演技するアイドル)の一人だった、ボーイズグループINFINITE(インフィニット)のメンバー・エルは、着々と作品経験と演技力を積んできた。最近最終回を迎えたドラマ『ミス・ハンムラビ』は、キム・ミョンスのこれまでの努力が視聴者に伝わった作品となった。前作の『仮面の王 イ・ソン』で“演技ドル”への先入観を破ったかと思いきや、今回の作品では「一人前の役者だ」という評価を得て、世間から認められた。
『ミス・ハンムラビ』は、理想主義の熱血初任判事、パクチャ・オルム(コ・アラ)、生半可な正義よりも原理原則が最優先の超エリート判事、イム・バルン(キム・ミョンス)、世の中の重みを知る現実主義の部長判事、ハン・セサン(ソン・ドンイル)の似ても似つかない裁判部3人が繰り広げる生活密着型法廷ドラマだ。本格的な初主演作で高評価までも得た彼は、少々落ち着かない様子で作品への満足感を正直に語ってくれた。
「約半年撮影しました。たくさんの関心をくださり、そして応援してくださってありがとうございました。イム・バルンを通して皆さんに僕の新たな姿をお見せすることができて嬉しかったです。これからも良い作品でお会いできるよう頑張ります」
彼は初の法廷物にもかかわらず、判事の職業的特性をうまく具現化させた。さまざまな事件の中で成長していくイム・バルンの姿から、一層成熟したキム・ミョンスの姿を発見できた。視聴者もこれには賞賛を惜しまなかったが、彼はこういった評価に満足してはいけないと語る。
「評価してくださり、ありがとうございます。ですが実際にドラマを見たら、足りない部分が多く見えてきました。まだ成長段階ですし、アイドルということで先入観もあるかと思いますが、次第にそれもなくなっていくと信じています。成長段階ですし、アドバイスも真摯に受け止め、叩かれようが前向きに受ける準備ができています。自分自身では“足りない、もう少しやらなくちゃいけなかったのに”と思っています」
彼は今回の作品で見せた演技の秘訣について「台本を一生懸命読みました」と笑って見せた。これまでは演技と音楽活動を並行してきた彼だったが、苦渋の決断をし、作品活動に集中できる環境を選びもした。
「ただひたすら台本を一生懸命読みました。与えられた状況でベストを尽くしましたが、特別何かをしたということはないですね。あえて挙げるとすれば、アイドル活動と並行しているので、前作『仮面の王 イ・ソン』のときも作品と他の活動を同時に行っていました。アルバム活動をしながらドラマの撮影をしたり、ドラマ撮影期間中に海外やイベントなどに行かなくてはいけなかったり。今回の作品は1月末に出したアルバム『Tell Me』の活動が終わったと同時に撮影に入ったので、体力的な負担が大きかったです。1,2話は僕ばかりで。すごく大変でしたが、以降ドラマに集中できる環境が与えられました」
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