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STAR INTERVIEW

イ・チョニ インタビュー

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イ・チョニ インタビュー

『台風太陽~君がいた夏~』で映画初主演を演じた後、イ・チョニは映画界期待の星となった。『ガチデン 堤防伝説』は、彼にれっきとした商業映画主人公としての地位を確立させた。

出演者に選ばれたにしろ、出演を選んだにしろ、イ・チョニの選択だ。『犬どろぼう完全計画』、『突然変異』など、これまで予算は少なくとも様々な感性を持つ映画を選択してきた。

TVではドラマのほかバラエティにも出演。実の弟との家具ブランドは、芸能人からの相次ぐ注文で安定して軌道に乗っている。多くの人間がイ・チョニに「どれかに集中しろ」とアドバイスを送るが、イ・チョニは演技もバラエティも家具も、幸せのためにやっているだけだと語る。

彼は、5月に韓国で公開された映画『デジャブ』でスクリーンに帰って来た。『デジャブ』は、自身が交通事故を起こし人を殺したと思い込む女性が、その日から恐ろしい幻覚を見るようになり警察を尋ねるも、そういった事故はなかったと告げられ、そこから繰り広げられる出来事を描いた映画だ。ナム・ギュリが幻覚に苦しめられる女性を演じ、イ・チョニはナム・ギュリに「そういった事故はなかった」と話す警察官役だ。『デジャブ』も制作費が10億ウォン程度の映画であり、彼にこれまでの作品選択について聞いてみた。

―『デジャブ』にはなぜ出演されたのですか?

「まず、今回の出来には面目ないです。シナリオはすごく良かったのですが、“これほどの映画をこれだけの予算で撮れるのか?”と思いました。純制作費が10億ウォン程度なんです。撮影するまでは特に問題はありませんでした。結果物に対しては残念な部分がありますが…」

―シナリオのどんな部分が気に入って選ばれたのですか?

「設定に関心を持ったからです。人を殺したのに、そんな事実はないという。その日の真実は何なのか、すごく魅力的に感じました」

―スリラージャンルがお好きなのですか?

「好きではないです。日本のドラマのような落ち着いたヒューマンドラマが好きです。マーベル映画のようなヒーロー物も観ないですね。理解できなくて…。ですが『デジャブ』は、…ネタバレになってしまうのであまりお話し出来ないですが、僕が演じたキャラクターに惹かれました。でも映画を観た人はそこの部分が理解できなかったようで、僕が説明すると『あ~』と納得していました。台本通りに演じて撮影したのですが、編集で重要なところがカットされてしまったようで、理解しにくくなっているようです。残念ですね」

―イ・チョニさんはスリラー映画に出演してきたわけでもないのに、なぜキャスティングされたのでしょうか?

「僕も何故オファーをくださったのかと不思議に思いました。そしたら、僕の純粋なイメージが必要だと。僕自身のイメージを持ってキャラクターの二重性を表すシーンが多かったです」

―これまで商業映画よりは様々な低予算映画に出演されてきました。商業映画を、やらなかったのでしょうか、出来なかったのでしょうか?

「そういったシナリオのオファーが入ってこなかったとも言えますし、僕がヒューマンドラマのようなものを選り好んでいたとも言えますね。低予算の映画は他の役者さんはやらないですが、僕はやると答えるので、こういった結果になっているとも言えます。『突然変異』もそうですし『南営洞1985~国家暴力、22日間の記録~』も。今撮影中の『ドアロック』も制作費が30億ウォンくらいです。撮影しながら“30億ウォンでこの程度なら100億かけたらどれだけすごいんだろう”と思えました。『台風太陽~君がいた夏~』からマイナーなイメージを持たれるようになったようで、それが消えないということもあると思います。

正直、欲はありますよ。その欲というのは、もっと大きい予算の映画に出たいという欲より、もう少しだけでもお金をかけて完成度が高い映画を観客の皆さんにお見せしたいという欲です。もちろん大きい予算の映画に助演ででも出演したいという考えはあります。でも一方では、僕がそんな大きな映画の責任を負えるのかというプレッシャーもなくはないですよ」
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