チャン・ドンゴン インタビュー
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“誠実な男性”という印象で世間から愛されてきた俳優チャン・ドンゴンが、自身主演の映画『7年の夜』で果敢に変身を遂げた。“悪い奴”と言っても過言ではないほどに自身の役に忠実だった。
『7年の夜』はチョン・ユジョン作家の同名小説を原作としている。一瞬の偶発的な殺人で全てのものを失った男チェ・ヒョンス(リュ・スンリョン)と、この事件によって娘を失い復讐を計画する男オ・ヨンジェ(チャン・ドンゴン)の7年前にまつわる物語だ。
この作品でチャン・ドンゴンは残酷な復讐をするオ・ヨンジェ役を演じた。デビューから初めての悪役ということで、外見からして以前とは違った姿を見せた。いつ、どこで、どう窮地に追い込むか分からない、きついチャン・ドンゴンができあがった。目を合わせれば思わずおののいてしまうほどオ・ヨンジェになりきったチャン・ドンゴンに、インタビューを行った。
―小説を原作としていることで話題を呼んでいる『7年の夜』ですが、初めて鑑賞された心境を聞かせてください。
「(試写会を通して)完成品を初めて見ました。違うバージョンの完成品は観たことがあったのですが、そのときよりもドラマが遥かに増えたと思います。撮影では様々なバージョンを撮ったので、どれが選ばれるのか気になっていました」
―悪役を演じられましたが、今回の演技に満足されていますか?
「僕は思い残すことはないです。出来ることは全てやったので、自分では満足しています」
―原作と映画のオ・ヨンジェはどう違いますか?
「本質から違う人物です。行動、態度は似ていますが、キャラクター自体は全く違います。原作ではサイコパスと規定されていて、小説で読んだときはユーモラスな一面もありましたが、映画では違います」
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