映画『お嬢さん』で一躍トップスターの仲間入りを果たしてから1年8か月。女優キム・テリの時計は再び忙しく進み始めた。

重厚な響きを持つ映画『1987』では、印象的な演技でまた一つのフィルモグラフィーを作り上げ、ヒーリング映画『リトル・フォレスト』も公開を控え、その準備に追われている。今年の夏に放送される、デビュー後初の主演ドラマ『ミスター・サンシャイン』も撮影の真っ最中だ。

「スケジュールがいっぱいなのは良いのですが、寝られないときは辛いです。なので、まとめて寝るようにしています。そしてその日は“存在しない日”として、私の歴史から消してしまうんです（笑）」

真冬の厳しい寒波をも溶かしてしまうような視線で真剣にインタビューに答えつつ、明るい笑みを見せた。

―今年のお正月は何をして過ごされる予定ですか？

「家族と一緒に過ごす予定です。今はスケジュールがビッシリでどうなるか分かりませんが…。秋夕（チュソク）のときは帰れなかったので今回は帰りたいです」

―名節というと、思い出すことはありますか？

「祖母とずっと一緒に暮らしてきたのですが、祖母の家が大きいので名節のときはみんなが祖母の家に集まります。幼い頃は家族が来ても、一気に帰ってしまうと泣いていたものです。友達には名節に田舎へ行くのが嫌と言う子が多かったのですが、理解できませんでした」

―テリさんはおばあさんと2人で暮らしているんですか？

「少し前に一人暮らしを始めました。祖母と2人で暮らしてきたので、祖母は格別な存在です」

―昨年「2017 Asia Artist Awards」でベストエンターテインメント賞を受賞されました。言い残したことはありますか？

「ステージ上で震えはしましたが、うまく話せたと思います。私に期待してくださっている方が多方面に渡っていらしたようなので、これから様々な姿をお見せするため頑張ろうと思います。とても感謝しています」

―慶煕（キョンヒ）大学で新聞放送学科を専攻されていたそうですね。夢は何でしたか？

「元々アナウンサーになりたいと思っていたのですが、絶対の夢ではなかったです。なので、カリキュラムをザっと見たらなんか自分には合わないなって（笑）。慶煕大学は父が通っていた学校です。幼い頃、父と一緒に大学を散歩したことをハッキリ覚えています。なので昔から漠然と“私も慶煕大学に”と考えていて、幸運なことに合格できました。科は正直、成績に合わせて決めたものです」

―テリさんの近況を聞かせてください。

「最近まで映画『1987』の舞台挨拶に回っていました。今はドラマ『ミスター・サンシャイン』の撮影に集中しています。映画『リトル・フォレスト』の宣伝も始まり、2月は更に忙しくなりそうです」

―本当にスケジュールに余裕がないですね。

「そうではありますが、『ミスター・サンシャイン』が事前制作ドラマで、放送時期も少し遅めになりました。元々は昨日も撮影だったのですが、寒波が来ているとのことで中止になり、2日間くらい休めたので嬉しかったです。そういう合間合間に休める時間を楽しんでいます」

―休みの日は何をしていますか？

「ゲームをしています。家にプレイステーションがあるんですよ。一人暮らしを始めるのと同時に買いました（笑）。レベルアップして武器を集めるやつをやってます」