シム・ウンギョン インタビュー
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自らを“平凡”、“不足”と評価する女優シム・ウンギョン。だが、毎作品ごとに彼女ならではの何かを見せてくれる。刺激的ではないが、強烈な印象を残すのが彼女の魅力だ。公開した『念力』で、観客から彼女はどんな評価を受けるのだろうか。女優として、また一回り成長するのかに期待される。
シム・ウンギョンは、1月31日に韓国で公開した『念力』で、ルミ役を演じた。ルミは、ある日突然超能力が宿ったソクホン(リュ・スンリョン)の娘。しっかりとした性格で、チキン屋の若手社長を担い、突如としてやってきた危機から父と共に脱出するため奮闘する。今の時代の青春を代弁するかのような、飾らないリアルな演技でルミを作り上げた。
―韓国映画界ではあまり取り上げられない“超能力”を題材とした『念力』を鑑賞され、いかがでしたか?
「超能力という題材は韓国で一般的なジャンルではありませんでした。なので、どう出来上がるのか全く想像できない上、ルミというキャラクターをどう演じればよいのかという悩みまで増え、序盤は大変でした。ルミという人物は、普段日常で見るようなキャラクターだと思ったのですが、どうキャラを作り上げていこうかと監督ともたくさん話し合いました」
―ルミという人物をどう描きたかったですか?
「実際にいるように、です。ルミの人柄を見て、リアルさを出したかったです。監督もこういう私の見解を受け入れてくださいました」
―監督との仕事はどうでしたか?
「監督は演技がすごく上手で。『監督が変わりに演じて』と言いたいくらいでした。何よりも、監督は人と打ち解けやすい方だと思います。全てのスタッフ、出演陣を引っ張ることは簡単ではないのに、全員を自分についてこさせていたんです。監督はゆるくやろう、という方です。現場でも、強く圧力をかけることなく、楽しめるようにしてくださいました」
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