ハ・ジョンウ インタビュー
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12月の映画界を盛り上げた俳優ハ・ジョンウ(本名キム・ソンフン、39)。彼は一週間違いで公開された『神と共にー罪と罰(以下。神と共に)』と『1987』の2作品に出演した。
ハ・ジョンウはウェブ漫画を原作とした『神と共に』で、霊界に来た死者の次の生のための裁判を弁護する三途の番人のリーダー カンリム役を演じた。またパク・ジョンチョル拷問致死事件の実話をモチーフにした『1987』では、大学生の拷問致死事件を巡って真相を究明するチェ検事役を演じた。
どの作品であれ黙々と自身の存在感をアピールし観客を圧倒するハ・ジョンウに出会い、映画に関する様々な話をインタビューしてみた。
―一週間違いで主演作が2本公開されましたが、どんな気分ですか?
「体よりも精神的に疲れました。脳があと一つほしいくらいです。その時の状況は楽しもうとする主義なので、どちらの作品も上手く行ってほしいですし、雰囲気は全く違うので、観客の皆さんにぜひ評価してもらいたいです」
―(2017年12月)12日には『神と共に』、13日には『1987』のマスコミ試写会がありました。2つの映画を観てみた感想を聞かせてください。
「まず昨日見た『1987』は良かったです。台本通りの綿密さがありました。登場人物が多くて散漫になるかもと心配したのですが、全く問題ありませんでした。集中して鑑賞できましたし、有難い作品です。当時の事件を台本で読むこともまた衝撃的で。実際にあった事件ですし、遺族にとっては胸が裂けるような話です。なので、果たして僕が映画を語れるのか、と慎重になりました。他の俳優も同じ考えだったと思います。そういう思いを映画に込めました。非常に意味が深かったですし、誇らしかったです。そして今、その事件のおかげでより良くなった民主主義社会で暮らしていることに感謝しています。『神と共に』は人物によって話が並行して展開されるので、多彩に楽しめます。登場人物の話が特徴的なので」
―『神と共に』は具体的にどんな印象ですか?
「温かい映画です。多彩で、個人的にはアドベンチャー映画みたいな。『ジュラシック・パーク』や『ロード・オブ・ザ・リング』などが頭に浮かんできますね」
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