パク・シネ インタビュー
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女優パク・シネ。デビュー15周年を迎え、27歳となった彼女は、韓国のみならず、アジア全域で人気を誇る女優へと成長した。出演したドラマはすべてヒットを記録し、愛らしいイメージでCMを独り占めする“顔”でもある。しかし、それが彼女の目標ではなかった。11月2日に公開する映画『沈黙』は、慎重な性格のパク・シネの新たな第一歩となった。
『沈黙』は、婚約者が殺害され、その容疑者として自身の娘が疑われ、娘を無罪にするために自身の方式で事件を追っていく男、イム・テサン(チェ・ミンシク)の姿を描いた作品。パク・シネは劇中、イム・テサンの娘、イム・ミラの家庭教師としての縁から、事件の弁護を担当することになった新人弁護士チェ・ヒジョンを演じる。
これまでの彼女の姿とは、違った一面を見ることができる作品だ。
―弁護士役として出演されていますね。違った作品ではありますが、以前出演された『7番房の奇跡』が思い出されました。
「私が演じてきたキャラクターの共通点として、正義や真面目さというものが多い傾向にあります。今回は、自分が完ぺきだと思った弁論が事実とは異なっていて、罠にはまってしまうという姿を演じました」
―チェ・ミンシクさんとの共演が注目を集めましたね。
「チェ・ミンシク先輩とは、誰でも一回はご一緒したいと思うと思います。私もこの作品に出演する大きな理由の一つでした。でもいつもこの話をすると『やめろ』と言われます(笑)。ミーティングの時は、私を観察しているように見えたのですが、どう思われたのか気になります」
―実際共演してみていかがでしたか?
「初めはすごく緊張しました。先輩のオーラが凄まじくて…。でも、実際に会ってみたらすごく面白くて、お茶目なところもある方でした。『オッパと呼んでくれて良いよ』とおっしゃってくださり、私も気楽に声をかけさせていただいたり、私もふざけてみたりするようになりました。リュ・ジュニョル兄さんと同じ事務所でお二人は仲が良かったので、そこに入らせてもらったような感じです(笑)。
ですが、そんな雰囲気の中でも現場に入ると一瞬で空気が変わるのを感じました。法廷での共演時間が長かったのですが、先輩が座られているだけでも重々しい空気が流れていて。先輩は、演じる時こうしろと言われるのではなく、私が演じたものを見て『今の良かった』、『もうちょっとこうしてみようか』とアドバイスをくださいました。私が悩みに悩んだことを質問させていただいた時は、緊張を解いてくださるように、おもしろいアドバイスをしてくれたこともありました(笑)」
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