ニュース コラム グッズ 来日情報 お問合せ

全コーナー一覧

サイトマップ

▼検索したいコーナーをお選びください。

STAR INTERVIEW

キム・ヘスク インタビュー

(全3ページ)
キム・ヘスク インタビュー

(以下、映画のネタバレ含む)
キム・ヘスクは、自身の出演作品をわが子のようだと話す。10月12日に韓国での公開を控えている、映画『犠牲復活者』は、彼女の数多くの作品の中でも、特に愛情を持つ作品。彼女は「親ばかのようですが、どこに出しても恥ずかしくないような出来です」と嬉しさを隠しきれなかった。

タイトルが『犠牲復活者』という、復讐のために生き返った死人(RV)、キム・ヘスクは7年ぶりに帰ってきたRVで、突然息子(キム・レウォン)を殺そうとする母に豹変する。撮影中、極限状態を表現するために、降り注ぐ冬の雨に当たった。“国民の母”と呼ばれる彼女にも、今作のキャラクターは挑戦ともとれる“母”の姿であり、彼女はそれを進んで演じきったという。

そんな彼女も、一時は“母”という名で演じなければならないことに、疑問も抱いたという。だがそこで
「母というジャンルがあるんだ、と考え直しました」と話す彼女。その言葉のままなら、『犠牲復活者』は母というジャンルの極限の姿だ。

撮影を終えると、しばらくは肉体的に辛い状態が続き、アクションはもうやりたくないとも明かした。しかし、そうしてできた作品だったからこそ、大切なものとなったという。彼女は、ひどく辛い出産の痛みを忘れた母のようだ。

―今作に対する愛情がひしと感じられます。

「素晴らしい作品だと思います。展開が早く、逆転劇がものすごいです。親ばかのようですが、海外に出しても恥ずかしくないくらいの出来です、本当に。ホラー、スリラー、アクション、感動まで、セット商品のような映画になりました。ストーリーが良く、監督、スタッフ、すべての関係者たちが一生懸命作り上げました。欠点は一つもないはずですよ(笑)」

―死んだ人間が復讐のために生きて帰ってくる、“犠牲復活者(RV)”という素材だけでも独特ですよね。

「RVというもの自体が聞きなれないものでした。でも、無念の死を遂げた人間が復讐のために生き返るというのは、似ているものがたくさんありました。死人が夢に出てきて、その無念を訴えたり、死んだと思われた人間が、死後何時間かして生き返り、天国を見たということも。私は信じられることだと思いました。

シナリオを初めて読んだとき、頭に浮かんだのは私の母でした。亡くなってから3年になります。当時、母に対する様々な感情が私の中に残りました。今作は、その母を思いながら演じ、映画を見ていただければ当時の私の気持ちが皆さんに伝わるのではないかと思います」
(1/3ページ)
≪前へ
次へ≫