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STAR INTERVIEW

イ・ビョンホンインタビュー

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イ・ビョンホンインタビュー

(以下、映画のネタバレ含む)
映画『南漢山城』は、約380年前に起きた“羞恥の歴史”と呼ばれるものを実写化した作品だ。その名も1636年、丙子の乱(へいしのらん)。とても寒く、餓死寸前だったその冬、清の大軍に囲まれ、南漢山城に閉じ込められたままの朝鮮朝廷では、どうやって生きていくのか、あるいはどう死ぬか、そういった激論が巻き起こった。凄まじくも悲しい口論だったが、イ・ビョンホンは、その片一方の“百姓のことを第一に考える”、チェ・ミョンギル役を演じた。

5年前の秋夕(チュソク)映画『王になった男』で、突拍子もなく王の“クァンヘ”の影武者となり、「王とは一体何なのか」を問いかけた彼は、今作で「君主とは何なのか」を問う臣下となっていた。むなしさを抱き、鬱憤を晴らすように投げかけた彼の一言一言には、重みの中に寂しさが含まれていた。

―『南漢山城』は、アドリブが利かない作品のように思えました。

「アドリブは一切ないです。できませんでしたし、するとしてもとても慎重にしなくていけませんでした。でも正直、アドリブがないほうが楽なんですよ。何より台詞自体が立派なので、何か入れようなどと考えず、そこにだけ集中しようと思いました」

―口論と台詞の量が膨大でしたね。

「序盤のシナリオを見て、リーディングしたときから難しい語彙も多く、荒っぽい言葉も多いと感じ、知らず知らずに緊張していました。覚えることよりも、全てをこなさなくてはいけない、と考えていたのかもしれません。

キム・ユンソクさんとクライマックスまで続く口論シーンはとても長かったですが、それだけ重要なシーンでもありました。全員でそのシーンを撮影するとき、僕やキム・ユンソクさんよりも緊張していたのは、パク・ヘイルさんだったんですよ。ヘイルさんは台詞を言うとき、中間で受け取って返さなくては行けなかったりして、忙しかったんです。“この重要なシーンを演じている2人に、今自分が返して失敗してしまったら…”と緊張していたそうです。無事に終えた後、『疲れた』と言っていたことを覚えています(笑)」

―特別覚えている台詞はありますか?

「良い台詞が本当に多いんです。打ち上げのときもそうでしたが、一番話に出たものは『サンホンは忠臣です、見捨てないでください』、『私は永遠、逆賊です』というものでしたが、僕は昨日映画を観ながら、『私たち百姓は、間違ったことは何もしていません』というミョンギルのキーポイントである台詞が、ぐっときましたね」

―キャスティングが素晴らしかったのですが、チョ・ウジンさん以外とは初対面だったと聞きました。

「今作では作品と俳優、両方を楽しめるのではないかと思います。最初は期待と緊張が半々、初めての共演でどんなものに仕上がるのかについて、心配半分、期待半分といった感じでした。ですが、それらは裏を返せば、妙な気持ちの高まりだったように思います。以前、誰かが『他の俳優と作品で出会うことは難しい』と言っていました。その言葉には本当に共感します。新人俳優もそうですが、僕よりも長く俳優をされている方でも、お会いできていない方が多いです。そんな中、今回共演できたことは光栄でした」

―キム・サンホン役のキム・ユンソクさんとは、いつも対立しているようでした。

「演技に対して、お互いに話し合ったりはしませんでした。ただ、声がとても通る方だなあ、という印象で。本当によく通ります。それが、僕にとってはうらやましい部分でした。
一緒のシーンで、演技するとき顔を見れないことがありました。王に向かって話すとき、まっすぐ王の顔を見たりしないですよね。なので台詞だけが聞こえて、どんな表情をされているのかはわかりませんでした。昨日映画でそのシーンを見て、『一国の王』として投げかける表情に胸打たれました」

―キム・ユンソクさんとお会いした時は、どうでしたか?

「それ以前まではよく存じ上げていませんでしたが、本当に熱い俳優さんだなと思いました。台詞を一気に言われるんですよ。キム・ユンソクさんが実際にお話しされていましたが、見慣れない単語を覚えて、それをすらすら口に出すことは大変だと毎日おっしゃっていました。舌がもつれてNGが出るたびに。

監督は、1,2テイクで終わりにされる方で、監督の思っているものが出れば『もう一度』はないんですよ。それでユンソクさんは、自分自身に腹が立ったのか、自分自身に怒りを爆発させていました。演技に対して、本当に熱い方なんだなと思いました」
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