イ・ジュン インタビュー
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演技のできるアイドルを、私たちは“演技ドル”と呼ぶ。人気ドラマに出演する演技ドルは、今ではとても自然なものとなり、まさに“俳優”そのものだ。一部の演技ドルは、俳優を押しのけ主演を務めたりもしている。そんなアイドル全盛時代、お茶の間とスクリーンでは多くの演技ドルが活躍中だ。
俳優イ・ジュンもその一人。しかし、一人前の俳優となった彼を“演技ドル”と呼ぶにはふさわしくない。2014年にMBLAQ(エムブラック)を脱退した彼は、すでに世間から俳優として認識されている。
イ・ジュンの演技に対する好奇心は早くから芽生えていた。MBLAQデビュー当時、映画『ニンジャ・アサシン』でRain(ピ)の幼少期を演じて注目を浴び、映画『俳優は俳優だ』でさらに注目を浴びることとなった。2014年tvN『カプトンイ 真実を追う者たち』、MBC『Mr.Back ~人生を二度生きる男~』に出演し、休むことなく俳優業に専念。その年の年末、グループを抜け俳優として歩み始めた。
イ・ジュンは最近終了したKBS 2TV『お父さんが変』でアン・ジュンヒ役を演じ、52話に及ぶ撮影を無事終えた。ドラマでは、ピョン・ミヨン(チョン・ソミン)との恋愛関係はもちろん、ピョン・ハンス(キム・ヨンチョル)との微妙な関係にある感情までを描き出し、演技を絶賛された。
作品を終えた彼は、自身のSNSを通じて直接“入営通知書”を公開、10月24日に入隊することを知らせた。淡々と入隊を明かした彼に向け、たくさんの人が無事に帰ってくるようメッセージを送った。
この日、彼は事務所でよく食べるというデリバリーのチキンを食べながら、インタビューに答えてくれた。軍へ入隊した皆が食べたいというものの一つでもあるチキン。彼は昼食を抜いてきたと、両手にピザとチキンを持った。
謙遜しつつも正直かつ堂々とした俳優の姿でインタビューに応じてくれた。
―普段、撮影などで忙しいと思います。きちんと食事されていますか?
「普段撮影の時などは、主にサンドイッチやキムパブを食べます。ですが、『お父さんが変』では食事の時間がきちんと決まっていて、毎食しっかり食べていました。他の俳優さんたちと一緒にではなく、主に一人でした。メニューは韓食、中華、洋食など様々あり僕は中華料理を食べることが多かったです。チャジャンミョンが好きなんですが、一緒にチャンポンも食べたくて、“チャンヂャ(チャジャンミョン+チャンポン)”を食べました」
―チャンポンのスープ(※)は、二日酔い解消用に飲まれるのですか?
※二日酔いに効くスープと言われている
「いえ、僕はお酒を飲まないので。昔は飲んだりもしましたが、僕の体にはお酒が合わないようなんです。コーヒーも飲みませんし、エナジードリンクも体に合いません。飲むと余計に疲労感が増すんです」
―食い意地を張らないことが体型管理の秘訣でしょうか?
「体型の管理は無理やりすることじゃないですか。なので違いますよ、ハハハ。1年の中できちんと体型管理されているのは3ヶ月程度ですね。やりたいときにやって、やりたくなければやめる。そういう気持ちが1年をサイクルにやってくるんです。今年はまだその気持ちになれていません。いずれにせよ10月に入隊したらやることになるだろうし、やらないでおこうと。ハハハ」
―20代俳優のトップにいるときの入隊となりましたね。残念ではありませんか?
「僕は平気です。自分が思っていたよりもファンの方に応援していただけたので。人気を得たくて何かしたわけではなく、自分のやるべきことをやっていただけでだったので、たくさんの方が応援してくださっていることに驚きました。ここまでの作品すべてに、同じ姿勢で一生懸命取り組みましたし、視聴率や誰が見て誰が見ていない等、そういうことを気にしませんでした。ただただ、たくさんの方に見ていただけて本当に感謝しています。なので、入隊に関連しての残念さはまったくありません。むしろすごくいいですよ?軍隊から帰ってきてからの予定も立てています」
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