チェ・テジュン インタビュー
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MBC水・木ドラマ『ミッシングナイン』の中の姿は、今までと全く違った。SBSドラマ『おバカちゃん注意報~ありったけの愛~』、MBC『母の庭園』、KBS『お願い、ママ』などどこにでもいる現実的なキャラがメインだった、俳優チェ・テジュン。
彼が『ミッシングナイン』で演じたのは、バンドグループ「Dreamers」のメンバーのうち、俳優として成功したチェ・テホ役。飛行機が墜落したために、無人島で生活することとなるが、誰よりも生存力ある強い人物。しかしその欲望は、他の生存者を次々と殺してしまうほどに捻くれてしまった。『ミッシングナイン』はターニングポイントだった、と本人は言う。
「自分の演技に点数をつけるのはちょっと難しいですね。点数よりも、僕にとってはターニングポイントになりました。スタッフは一番最初の観客です。放送前に相談できるチャンスがあるも、今までは活用できず仕舞いでした。でも今回は同じ寮で生活し、一緒にご飯を食べることが多かったので相談もしやすかったですね。俳優さんとも仲良くできてよかったです」
彼はチェ・テホをただの「サイコパス」だとは認識しなかった。自身の利益のために殺人を犯した点から「ソシオパス(社会病質者)」の傾向があると考え、同じ「殺人」でも、違う「殺人」に見えるよう表現したという。
「台本を読んだ時、テホはサイコパスじゃないと思いました。サイコパスは人格に障害があるケースが多く、殺人を通して快楽を感じたり、自尊心を高めたりします。でもテホは違います。最初の殺人は自身が意図したものではなかったし、罪悪感が鈍ってきてついには崩れてしまう、「ソシオパス」的な傾向があります。テホの場合、人を殺す理由がそれぞれ違ったので、相手との間にどんな感情の変化があったのかにポイントを置きました」
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