チャ・スンウォン インタビュー
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俳優チャ・スンウォン(46)が、2014年に公開された『ハイヒール』から2年ぶりに、カン・ウソク監督と共に時代劇で観客の前に戻ってきた。
映画『古山子、大東輿地図』マスコミ試写会の翌日に行われたこの日のインタビューで、チャ・スンウォンは映画への思いと撮影秘話を語ってくれた。
『古山子、大東輿地図』(以下、『古山子』)は、賎しい身分でありながら時代や権力と闘い、韓国史上最も偉大な“大東輿地図(※1)”を作り上げた地図士、金正浩(キム・ジョンホ)の知られざる物語を描いた映画。パク・ボムシンの小説『古山子(※2)』が原作だ。
※1…1861年、金正浩により完成された李氏朝鮮の全国地図
※2…金正浩の(称)号
『古山子』でチャ・スンウォンは、わらじ一足で全国各地を周る。多島(タド)海から白頭山(ペクトゥサン)まで、美しい風景を切り取り、圧倒的な映像美を披露するこの作品。全国を周りながら撮影した感想はどうだったのだろうか。
「楽ではありませんでした。白頭山撮影の前に『軽い気持ちで』と言われて、軽い気持ちで行きました。ちょうどその日は晴天で、絵に描いたような美しい白頭山の景色がそこにありました。でも、あとで聞いてみたら、そんな日は年に数日しかないとか。そういえば、撮影が終わった途端に雲が立ちこめて、白頭山の頂上にある天池(カルデラ湖)が全く見えなくなってしまいました。翌日も撮影ができなかったんです。映画で使われたのは、初日の撮影分だけです。もし事前に天気を知れていたら、不安で堪らなかったでしょうね。映画に映っている風景は99%、現地で撮ってきたものです」
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