チョ・ジヌン インタビュー
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俳優チョ・ジヌンの演技幅は、とてつもなく広い。日本軍のチャンス(『バトル・オーシャン 海上決戦』)からヤブ警察(『狩り』)まで、チョ・ジヌンの演技はいつだって一味違う。どんな役でも自分のものにし、時にスタイリッシュに、時に卑劣な男へと変貌する。彼は自らの演技を何度も塗り替え、新たな自分を生み出してきた。
6月27日、ソウルのあるカフェで映画『狩り』の公開を控えるチョ・ジヌンをインタビューした。tvNドラマ『アントラージュ』の撮影で忙しい毎日を送る彼だが、演技に対する情熱は計り知れなかった。
今年初旬に放送されたtvNドラマ『シグナル』でイ・ジェハン刑事を演じて“魅力的なおじさん”と呼ばれ、女性ファンの絶大な支持を得たチョ・ジヌン。6月に公開された映画『お嬢さん』では姪の遺産を狙って結婚を企む変態老人コウズキを演じ、今度の映画『狩り』では拳銃を振り回す悪役を1人で2役も演じる。何故常に新たなキャラクターを生み出し続けられるのかと質問すると、彼は謙虚にこう答えた。
「まずは作品自体が面白くなければなりません。キャラクターは作品に合わせて変化するものです。チョ・ジヌンという人間は1人しかいないので、変化にも限度があります。声、顔、性格はそれほど変わらないものです。でも一つ確かなのは、前作と同じように演じてほしいという監督は一人もいないということ。作品によって様々ですが、監督と話し合いながら役が出来上がっていきます。でも実際は悩みでいっぱいです。表情はどうしようか、表現はどうしようか、ダイエットしなければいけないのに体重が減らなかったら肉をそぎ落とそうか、なんてことまで考えます。でもそれは無理なので、少なくとも以前のキャラクターとは全く違う人物に見える方法を考えます」
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