ソン・イェジン インタビュー
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ソン・イェジン(34)は当初、“清楚女優”の代名詞だった。真珠のような肌と曇りのない笑顔で、多くの男性を魅了した。映画『ラブストーリー』(2003)、『私の頭の中の消しゴム』(2004)、ドラマ『永遠の片思い』で見せた初恋のイメージが、今も脳裏に残っている方も多いだろう。
歳を重ねても美貌は相変わらずだが、最近の彼女の演技に、もはや過去の面影はない。
『パイレーツ』(2014)と『悪い奴は死ぬ』(2016)で見せたカリスマ性溢れる姿は、先月6月に公開された『秘密はない』で、狂気に似た母性愛を持つ女性へと衝撃の変貌を遂げた。ソン・イェジンは、娘を失って窮地に追いやられた母親を、彼女流の演技で解釈した。
映画公開前の6月15日、ソウルのあるカフェでインタビューに応じたソン・イェジンは、演技への新たな挑戦に「自信と情熱をもらった」と笑みを浮かべた。
―映画を観た感想は?
自分の出演作を評価するのが年々難しくなってきています。撮影したのは1年半も前なのに、公開がかなり遅れてしまいました。その時の記憶が蘇ってきます。元の台本には、ストーリーの流れが複雑な点が多くありました。でも映画では、観客が分かりやすいように編集してありました。テーマ自体はありふれたものですが、ストーリーは月並みではありませんでした。それなりの作品が出来上がったと思います。
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