キム・ミニ インタビュー
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5月26日午前10時、ソウル三清洞(サムチョンドン)のカフェで出会った女優キム・ミニは、非常に慎重に、ささやくように質問に答えた。映画『お嬢さん』で演じたヒデコのような、神秘的で大人しい一面も覗えた。しかし女優としての信念は固く、答えづらい質問にも正直に答えてくれた。
キム・ミニにとって『お嬢さん』は、どんな作品だったのか。記憶に残る部分はたくさんあるだろうが、キム・ミニにとってはただ、"今年初めて撮影した作品"に過ぎなかった。「数々の出演作品のうち1つだけを特別にしてしまうと、他は全て特別ではなくなってしまうじゃないですか」と彼女は言う。しかし観客の立場からすれば、キム・ミニの演技は"特別"だったと感じるだろう。彼女も観客の反応が気になると答えた。
キム・ミニが主演を務めた映画『お嬢さん』は、1930年代を舞台に莫大な遺産を受け継いだ"お嬢さん"と、彼女を誘惑しようと目論む伯爵、伯爵の策略で下女になった少女、そして"お嬢さん"の後見人、4人の陰謀が絡み合った物語だ。キム・ミニはヒロインの"お嬢さん"である日本人ヒデコ役を通じて、新たな魅力を発揮した。観客は作品を観て、一体どのような反応を見せるのだろうか。
「第69回カンヌ国際映画祭」に参加したキム・ミニは、様々な感情が交差したと心境を明かした。
「世界中から注目されている映画祭で『お嬢さん』も注目されたことが嬉しかったです。でも起立拍手が起こった時は、何故かおぼつかない感じがしました。カンヌに招待されたのは初めてだったので不安でしたし。何回か参加したら、余裕ができるでしょうね。内心は嬉しかったのですが、あまり気を休められませんでした。」
続けて「カンヌも釜山国際映画祭と大して変わらなかった。どちらも似たような雰囲気」と付け足した。
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