ユン・サンヒョン インタビュー
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俳優ユン・サンヒョン(43)以外のナム・ジョンギを誰が想像できるだろうか。それほど、彼の演技は完璧だった。
JTBCドラマ『カッとナム・ジョンギ』でユン・サンヒョンは、「ラブリー・コスメティック」のマーケティング本部課長だが、気弱で我慢強い小心者ナム・ジョンギ役を演じた。"甲"の前ではぐうの音も出なかったナム・ジョンギが、甲にも負けない"乙"へと成長していく姿は爽快だった。(※)ダサいけど憎めない、そんな魅力で視聴者を魅了したユン・サンヒョンを、スターニュースがインタビューした。
※現代の韓国社会においては、甲乙関係=上下(主従)関係を意味する。契約上で弱い立場にある「乙」に対し、相対的強者である立場を利用して横暴に振舞う者を「甲」と呼ぶ。
『カッとナム・ジョンギ』は彼にとって、特別な作品だった。昨年2月に歌手May Bee(メイビー)と結婚後、初めて出演した作品だったからだ。ユン・サンヒョンは無事成功を収めた。ドラマで意気投合した仲間との別れに、涙が込み上げてきたと彼は言う。
「台本を初めて読んだ時から愛着が湧いて、1シーンずつ心をこめて演じました。スタッフの皆や、特に(イ・)ヨウォンと仲良くなりました。最初はぎこちなかったですよ。彼女が人見知りなので、僕が話しかけてもリアクションさえありませんでした。どうにか距離を縮めようと努力しました。つい最近、笑って話せるようになったばかりです。これからが本番だと思っていたら終わってしまいました。俳優ともスタッフとも打ち解けたのに終わってしまって…もう解散かと思うと涙がこみ上げてきました。撮影が終わるといつもすがすがしい気持ちがしましたが、今回はとても残念でした」
ユン・サンヒョンの役は今回もダサかった。MBCドラマ『冬の鳥』、SBS『シークレット・ガーデン』でも"ダサいけど憎めない"キャラだったユン・サンヒョンは、今回も最高にダサい男を誕生させた。「ユン・サンヒョンはダサい演技が最高」と言われ、嬉しそうだった。
「視聴者から『この演技はこの人が一番だ』と言ってもらえるのは嬉しいですね。正直言って、僕はカッコイイ役が苦手なんです。カッコ悪い役の方が楽です。小学校や中学校の頃から学芸会でコントやギャグを練ったりしていました。僕は笑わせる演技が性に合うみたいです。」
ダサい演技が得意なユン・サンヒョンだが、一つに限らず色々な役に挑戦してみたいと言う。特に、イ・ビョンホンの演技に関心を見せた。
「色々な役に挑戦してみたいです。範囲を限定せず、幅広く経験する方が楽しいと思います。何か食べる時も、同じものばかり食べるより満遍なく食べる方が好きです。登山だって、山それぞれに魅力があるのであちこち回りたい方です。俳優それぞれ魅力があって、誰と共演するかによっても変わるから、幅広いジャンルのドラマや映画に挑戦したいです。やってみたい役が山ほどあります。特にイ・ビョンホンさんが演じた役。映画『バンジージャンプする』の先生役や『悪魔を見た』とか。イ・ビョンホンさんは演技の幅が広いじゃないですか。彼のように大俳優にはなれなくても、同じように色々挑戦してみたいです。」
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