意外だった。キム・ジェウクにこんな一面があったとは。映画『二つの恋愛』は、少女漫画の王子様のようなルックスで、モデルのイメージが強かったキム・ジェウクの新しい魅力を引き出した。彼が初めて、"人間らしく"見えた瞬間だった。

キム・ジェウク演じる主人公インソンは、傲慢で浮気性、嘘つきの名人で、食べ物への執着が強い映画監督だ。日本人顔負けの日本語力の持ち主で、過去に在日韓国人のミナ(パク・ギュリ)と付き合っていたが、今は共同作業をしているパートナーシナリオ作家ユンジュ(チェ・ジョナン)と交際中。"元カノ"からの連絡に、「仕事に行ってくる」と"今カノ"に言い訳し、ルンルン気分で江陵(カンルン)に向かうインソン。油断も隙もない"元カノ"と、クールすぎる"今カノ"の間でピンチに陥る。