リュ・ジュニョル インタビュー
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「稲穂は実るほどに頭(こうべ)を垂れる」という言葉は、こういう時に使うのだろう。ドラマ『応答せよ 1988』で一躍スターの座に浮上したが、彼は一度も傲慢な態度を見せなかった。インタビューの前に「こういうところに慣れていなくて、緊張している。上手く答えられなくても、理解してほしい」と率直に話すリュ・ジュニョルの姿は、スターではなく"俳優"だった。
しかし、彼の人気はただ得られたものではない。リュ・ジュニョルには、俳優になりたい一心で演劇映画学科に入学し、自主制作映画を撮影しながら演技力を磨いた時期があった。その努力がドラマ『応答せよ 1988』で実り、彼をスターにした。
ソウルにあるザ・プラザホテル ビジネスセンターで行われたインタビューにて、ドラマで沢山愛されていることについて聞かれると、リュ・ジュニョルは「外に出ることがあまりないので、まだ実感が湧かない」と恥ずかしそうに笑った。
「直接は感じ取れなかったけど、インターネットやニュースで確認していた。ドラマ以降、母親はとても喜んでいたが、『人気はすぐに冷めるよ。喜びすぎないで、いつも通りに過ごして』と言っておいた。僕はそれほど歳じゃないけど、若くもない。だから冷静になれた。ブームはすぐ通り過ぎるものでしょう。でも、昔よりは責任感がついたからなのか、言動や行動には慎重になった気がする。」
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