あらすじ
韓国人の最大の関心事は何だろう?多分、家庭とお金ではないだろうか?誰もがお金持ちの父親を願うがリストラされる父親は増える一方。また、誰もが睦まじい家庭を夢見るが中年離婚さえも今やニュースの種にならない。若者達は結婚と出産を忌避し、中年の夫婦たちは離婚に揺れる。このドラマは平均値の幸福を享受しながら生きて行くある家庭の構成員たちとその周辺人物たちの物語だ。どんな家庭にも他人が知らない事情があって、家族という名前のもとにお互いに取り交わした大小の傷があることだろう。ドラマの中の家庭も同じだ。この家庭の父親は、外では有能な会社員で、家では真面目な父親役にくたびれている。彼の弟はいつまでたっても結婚しないし、子共たちは成人になったが親のすねをかじってばかりいる。
「私に何の責任があるか?もう私のすべきことはした!これからはこの重い荷物を下ろして、身軽にしたい事だけをしながら暮したい!」まさか口に出すことはできないが、日ごとに心の中で叫んだ言葉を彼はある日、言ってしまう。彼のそんな宣言を何の準備もなしに聞いてしまった平凡な中年の妻と、体だけ大きくて何も出来ない20代の子供たちは大きな衝撃を受ける。家庭が解体する程の危機まで経験し、遂に新しくそれぞれが元気な家族に生まれかわるようになる。この家族を通じて現代人の悩みと彷徨と愛に関する記録を、時には楽しく時には悲しく描き出す。