あらすじ
李氏朝鮮の第6代国王、端宗※1が即位して1年。
国王の叔父にあたる首陽大君※2は大臣らを殺害して幼い国王を追いやり、政権を奪取しようと図る。
世宗国王の時代より王に忠誠を誓ってきた重臣キム・ジョンソ(イ・スンジェ)の息子スンユ(パク・シフ)は、首陽大君(キム・ヨンチョル)の蛮行を父に伝えようと急ぐのだが、それが仇となって父ジョンソの居場所が割れてしまい、父子もろとも首陽大君の刺客に斬られてしまう。
宮廷の大臣を惨殺してクーデターを成功させた首陽大君は、自らが王となり政権を握る。
1953年、「癸酉靖難(ケユジョンナン)」はこうして歴史に刻まれている。
事件より1年前。
首陽大君は、一番の政敵であるキム・ジョンソを取り入れるため、娘セリョン(ムン・チェウォン)とジョンソの息子スンユの婚姻関係を勧めていた。
明るく好奇心旺盛なセリョンと父に似て文武に秀でているスンユは、姫と講師という間から次第に恋心を育むようになる。
巨大な陰謀に気づかぬまま、惹かれあう2人。
このときはまだ、実父が政権を掌握して愛する男性の一族を没落させようとは、夢にも思っていなかった—…。
朝鮮王朝時代の"ロミオとジュリエット"、2人に幸せな結末は待っているのか!?
※1端宗(タンジョン):李氏朝鮮の第6代国王。11歳で即位し、首陽大君によって王位を追われる。
※2首陽大君(スヤンテグン)/世祖(セジョ):甥である端宗(タンジョン)が幼年で即位したため端宗の補佐役をつとめながら、のちに政権を握る。世宗(セジョン)の第2王子で、第3代国王太宗(テジョン)の孫。