あらすじ
ソウル地検検事で、司法試験、行政高等考試、高等考試をすべてパスしたトリプルクラウンの持ち主ハン・ジフン(チソン)には、母のように慕う女性がいる。
孤児だった頃、殺人容疑をかけられたジフンは、キム・インスク(ヨム・ジョンア)という女性のおかげで容疑を晴らす。
それから検事にまでのぼりつめたジフンは、自分が巻き込まれた事件の真犯人を見つけ出すほどの成長を遂げる。
しかし、恩人であるインスクに再会してからすべてが軋み始める。
インスクの夫が事故で亡くなったとの知らせを聞いて葬儀場に駆けつけたジフンだが、そこで信じられない光景を目の当たりにするのだ。
幼いジフンを助けたインスクは、巨大財閥グループ「JKグループ」の次男と恋愛結婚をして、誰もがうらやむ"韓国屈指のロイヤル・ファミリー"の一員となり、息子ビョンジュン(ドンホ)をもうけた。
だが、グループの筆頭株主でありロイヤル・ファミリーを牛耳るコン女史(キム・ヨンエ)は金も名誉もないインスクを息子の嫁として認めず、18年間対等の人間として扱わなかった。
義姉や義妹からも無視され、透明人間として生きてきたインスク。「一緒に海外に逃げよう」と話していた優しい夫は一瞬にしてこの世を去ってしまった。
血筋を引いた息子が死んだことで、インスクはさらにJKグループで目障りな存在となる。
コン女史は一人息子だけこちらに渡せと脅迫し、正常なインスクを禁治産者※にしようとするのだが、それをジフンが嗅ぎつける。
幼い自分を救ってくれた母のようなまぶしい存在が一族から疎まれ虐げられていると知って、ジフンはJKグループに参入する決意をする。
インスクを救い出し、グループの"クイーン"にしようと働きかけるのだが、ファミリーはそんな彼らを阻止しようと躍起になり、過去の真実は2人の仲を揺るがす…。
ついに復讐の機会を得た女性と、女性を信じて尽くす検事、社長の座を虎視眈々と狙う親族に兄弟たち。
彼らは誰を信じ、何をつかむのか?
※禁治産者(きんちさんしゃ):精神上の障害により事理を弁識する能力を欠く常況にあるために、家庭裁判所により後見開始の審判を受けた者