あらすじ
皆さんは百済と新羅が熾烈な戦いを広げた「ファンサンボル戦闘」を覚えているだろうか。
戦闘から8年後、百済を手にいれた新羅は高句麗の平壌城をターゲットにしていた。
三国まるっと自分のものにするには、高句麗の平壌城が"マスト"だったのだ。
「ヨンゲソムン※が死ねば高句麗は終わる。次は新羅と唐の戦争が始まるだろう!」
三国統一の核心人物であり、平壌城を虎視眈々と狙う野心家、新羅のキム・ユシン(チョン・ジニョン)※の言葉だ。
朝鮮半島を飲み込もうとする唐の野心に気付き、細心の注意を払いながら高句麗との連合作戦をすすめつつ、三国統一を計画するキム・ユシン。
しかし、高句麗の正当な後継者ナムセン(ユン・ジェムン)のせいで出鼻をくじかられる。
「父上、心配ご無用です!私がぜーんぶ倒してみせますから!」
行く先々で面倒ごとばかり起こすナムセンのおかげで心労が絶えない弟ナムゴン(リュ・スンリョン)※。
父ヨンゲソムンの意思を継いで兄ナムセンの妨害にじっと耐え抜き、高句麗を守るために奇想天外な武器をもって平壌城を死守する。
「戦争で生き残るには、ヒモをうまく使わにゃならん」
戦闘中、ただ自分の身を守るためだけに奔走する男、コシギ(イ・ムンシク)。8年前の「ファンサンボル戦闘」でたった一人生き残った彼は、新羅軍として2度目の軍生活を送る不運に見舞われる。
彼の戦争哲学は、必死に戦うことではなく、ヒモを使ってうまく生き残ること。それだけだ。
平壌城で、私たちが知らなかった歴史の裏話が明かされる。
血を一滴も流さずに勝利しようとする、老いぼれキム・ユシンのミッションインポッシブル作戦。
地球に優しいエコな武器(?)と最先端の武器で敵を惑わせ孤軍奮闘するカリスマ、ナムゴン。
その最中に愛におぼれ、高句麗に国籍を変えようとするコシギ…。
朝鮮半島の歴史上、最も奇想天外な戦争が始まった!?
※ヨンゲソムン(淵蓋蘇文):高句麗末期の宰相、将軍
※キム・ユシン(金ユ信):三国時代の新羅の将軍
※ナムセン(男生):淵蓋蘇文の子。ナムゴンの兄
※ナムゴン(男建):淵蓋蘇文の子。ナムセンの弟