あらすじ
1950年6月25日、午前4時。
大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国のあいだで戦争が勃発した。
圧倒的な火力で武装した北朝鮮軍が破竹の勢いで韓国領土に侵攻し、予期せぬ攻撃に韓国軍の敗色は濃くなる一方だった。
世界が第3次世界大戦の恐怖に包まれると、国際連合(UN)は韓国に連合軍を派兵することを決定する。
その間も北朝鮮軍の侵攻は進み、すでに退く場所が残されていなかった韓国軍は、連合軍の到着を待ちながら洛東江(ナクトンガン)※死守にすべてを賭け、残った戦力を洛東江に集結させた。
浦項(ポハン)※2を守っていたカン・ソクテ(キム・スンウ)部隊も、洛東江を死守するために集結せよとの命令を受ける。
そのときすでに浦項は最前線になっていたのだがソクテになす術はなく、銃の扱いすら知らない71人の学徒兵※3を浦項に残して洛東江に向かうことになる。
戦闘現場に行った経験があるという理由だけでオ・ジャンボム(T.O.P/チェ・スンヒョン)が中隊長に任命されるのだが、少年院に入る代わりに戦場を選んだク・ガプチョ(クォン・サンウ)らはジャンボムに従おうともしない。
真面目で模範生だったジャンボムに、任務の重さがのしかかる。
たった1度きりの射撃訓練を終えて、学徒兵たちは軍人が出払った戦場に残される。
パク・ムラン(チャ・スンウォン)率いる北朝鮮人民軍は、洛東江に向かえとの指示を無視して秘密裏に浦項へと方向を変える。
最短時間で最後の目的地である釜山(プサン)を没落させようとしたのだ。
ムランの部隊は瞬く間に浦項に攻め入り、71人の学徒兵は北朝鮮軍の進撃で目を覚ます。
前線に送られたソクテに、浦項に残された学徒兵を心配する余裕はなかったのだが…。
※洛東江(ナクトンガン):韓国・慶尚道に流れる河川。太白山付近から南へ流れ、釜山(プサン)の西で朝鮮海峡に注ぐ。
※2浦項(ポハン):慶尚北道の港湾都市。
※3学徒兵:学校に籍を置いたまま戦争に動員された兵。