あらすじ
ソン・ウンジョ(ムン・グニョン)は、10代にしてすでに、生きることにうんざりしていた。
人生に対する幻想は子供の頃から毛ほども持ち合わせておらず、声をたてて笑うこともない。
これには何人もの男を渡り歩いてきた母ガンスク(イ・ミスク)が深く影響している。
これ以上誰かの生活に割り込みたくないウンジョは「母親のいない生活」を夢見るのだが、ウンジョの思いに反して母ガンスクは自分が「誰かの妻になること」を何より渇望していた。
ある日、そんなウンジョ母子に転機が訪れる。
同居していた男の暴力に耐えきれず着の身着のままで逃げた日、韓国の伝統酒を製造している<テソン都家>の主人ク・テソン(キム・ガプス)に出会ったのだ。
ガンスクは夫人を亡くした金持ちのテソンに取り入ろうと作戦を立て、あの手この手で<テソン都家>にとどまる。
功を奏し、テソンはガンスクに惹かれ、さらにはテソンの一人娘ヒョソン(ソウ)までガンスクになついて、母子そろって豪邸に住むことに。
もちろん、ウンジョは納得するはずがない。
<テソン都家>から迎えに来たホン・ギフン(チョン・ジョンミョン)を振り払って逃走し、家に連れて行かれたあとも心を開かず、四六時中<テソン都家>を出るチャンスをうかがっていた。
同じ年頃のヒョソンはウンジョを明るく迎えるが、ウンジョにとっては目障りでしかない。
いつまで経っても敵対心むきだしのウンジョを、たった一人、ギフンだけが理解してくれた。
やがてウンジョは少しずつギフンに心を開き始めるのだが…。