あらすじ
去っていった恋人を胸に押さえつけながら暮らしていたソフ。
ソフは1階の薬局の薬剤師ウナにロードビューに撮られた1人の男の顔を確認してほしいという要請を受けることになる。手紙一枚だけ残して消えた父親を探すために孤軍奮闘したウナは、ロードビューの中のモザイクで隠された見慣れた人物が父親だと確信したのだ。
過去の傷に留まっていたソフは彼女の頼みを断るが、ウナはあきらめずに彼に近づく。ソフは父親を待っているウナから6歳の自分の姿を発見し、複雑な感情を感じる。自分とは違って父親を探しに出るウナを見て、ソフの心も少しずつ動き、そっぽを向いた別れと向き合う勇気を得ることになる。
ソフと共に父親が残した痕跡を追っていたウナが、消えた父親を無事に見つけることができるのだろうか。