あらすじ
梅の花が咲く早春、一人の赤ん坊が捨てられた。
赤ん坊は乞食のゴルチ(イ・ゲイン)とヨルゴン和尚(オ・ヨンス)に救い出され、梅の木の下にいたことから「イルジメ(一枝梅:チョン・イル)と名づけられた。
その後、イルジメは清の良家に養子に出されて、養父母のもとで安定した生活を送った。
青年になったイルジメは、不意に自分の出生を知らされて苦悩する。
彼の実の両親は、朝鮮の官僚と奴婢だったのだ。
思い悩むイルジメだが、愛する養父母を残して、実の両親と祖国を求めて朝鮮に舞い戻る。
18年ぶりに祖国の地を踏んだイルジメに待ち受けていたのは、実の父からの拒絶と母がこの地にいないという知らせだった。
実母ペンメ(チョン・ヘヨン)は、イルジメを産んだすぐあとに妓生(キーセン)となり、故郷に戻るといっていなくなったという。
愛する人との別れと悔恨ー…。
さまざまな出来事を経て、イルジメは鎮まりきらない怒りを不正にまみれた支配階級に向けて、民を救う義賊になっていく。