あらすじ
大邱市倭館※基地村のクラブで、似合わないカウボーイハットをかぶり、なじみのないカントリー音楽を演奏しながら日々を過ごしていたサンギュ(チョ・スンウ)が、強烈なサウンドを出すギタリストのマンシク(チャ・スンウ)に出会った。
マンシクは、ソウルミュージックにはまっている青年。
2人はすぐに意気投合し、6人編成のバンド"Devils(デビルズ)"を結成した。
泣き声に似たサンギュの声とマンシクの不快なサウンドが絶妙に調和して、"Devils"は基地村のステージで精力的に活動する。
しかし、今よりもっと大きなステージに立ちたいと夢を抱いたのも束の間、サンギュのもとに入隊通知書が届いた。
サンギュは入隊通知書を伏せ、"Devils"と歌手を目指しているミミ(シン・ミナ)を連れて、何の計画も立てずにソウルへと向かう。
だが、情勢が悪いせいで、"Devils"がステージに立つことはむずかしかった。
そんななか、「通行禁止令」※を避けてオープンされたGOGOクラブのステージに立つことになった"Devils"。
エネルギー溢れる音楽と個性的なパフォーマンスで、"Devils"は「韓国初のソウルバンド」と呼ばれ、爆発的な人気を得た。
ミミも"ワイルドガールズ"を結成し、GOGOダンスとGOGOファッションで流行を先取り、禁じられた夜の文化の中心となる。
通行禁止のサイレンが鳴り響いても、彼らは熱いショーを続けることができるのか…?
※倭館(ウェグァン):朝鮮時代に設定された日本人居留地
※通行禁止令:1945年から1982年のあいだ、韓国で0時から4時までの通行を規制した制度