あらすじ
市場の一角で青物野菜を売ることから始め、粉食店、ソルロンタン店まで出し50年、商売人生に幕を閉じた、クム・ヨンラン(ソン・スク)。
夫に先立たれ、まだ幼かった息子2人、認知症となってしまった実の母の世話をしながらの苦労した人生だったが、今や余裕のある穏やかな老後を送っていた。
そんな彼女がある日、病院で認知症と診断されてしまう…。長男は外国で暮らしており、次男はお金が必要な時だけ母を頼ってくるようなものだった。
困惑したヨンランの目に留まったのは…家の前で果物を売っている、商売下手な商売初心者のパン・スンチョル(チョン・ウンイン)。常に気にかけつつ、厳しい言葉をかけながら過ごしていたヨンランだったが、スンチョルに勇気を出して聞く…
「私最近おかしいところあるかしら?」
スンチョルは突然の言葉に、適当な答えしかできなかった。するとヨンランは彼に提案をする。
「果物仕入れに地方に行くとき、私も連れて行って」
そうして半ば強制的に決まった、2人の“お出かけ”が始まる…。