あらすじ
希望の見えなかった過酷な時代、初めて私は輝かしい春に出会った!
ミンギョン(イ・ユヨン):1960年代末、ベトナム戦争に参戦していた夫は、家に帰ることはなかった。夫の戦死の知らせを伝えに来た男性が家に居座り、暴君のように君臨し、一人で子ども2人の世話をし悲しむ暇もなかったある日、端麗で美しい女性(キム・ソヒョン)が家に訪ねてきて、「ヌードモデルになってほしい」という提案を受ける。
どうやら彼女の夫が“最高の彫刻家”として名声の高かった人物らしい。だが、その夫は病を患ってしまい、妻の知らない夫となってしまったという。
チョンスク(キム・ソヒョン):都落ちしてからは作業もやめ、人生の意味すら失ってしまった彼(パク・ヨンウ)に、私は何もしてあげられることがなかった。申し訳なさだけが日々積み重なっていたある日、ある女性が目に入ったのだ。
もしかしたら、私たちはもう一度輝かしい春を夢見ることができるのではないか。
ジュング(パク・ヨンウ):全てが終わってしまったというのに、妻は僕のためにモデルを探していたという。
妻が見つけたモデル(イ・ユヨン)は、自分が現役時代にあれだけ待ち望んでいた“理想的な比率の持ち主”だった。だが、すでに固まってしまったこの手で何ができるというのか…。
果たして、僕はもう一度彫刻を掘ることができるのだろうか?