あらすじ
死よりも不思議な、おかしな家族が集まった。
17歳の少年ヒジュンの葬式に集まったとあるグループ。互いの呼び方から推測するに、彼らは父、母、娘で構成された家族だった。
彼らはそれぞれ、日常的にヒジュンと関わっていたのだがだが、実際、何故葬式に来ているのかわかっていない。
冷え切った雰囲気のこの家族を紐解くと、父のジュンギは同じ毎日を繰り返す平凡な中年のリハビリ療法士だが、実は誰より暗い秘密を胸に秘めている男性。
一時アガサクリスティーのような推理小説作家を夢見ていた母ジョンヒは、高校の文学教師として働いており、今もミステリーを必要としているアマチュア作家。
彼らの娘アミは、学校の授業と故人の旅支度をする仕事を数年並行している女子高生だ。
ひょんなことから、ヒジュンは彼らの日常で互いの家族よりも多くの時間を過ごし、「葬式のメンバー」というタイトルの小説を書き終える。
そんなある日、ヒジュンは彼らに完成した小説を1冊ずつプレゼントした後、自殺し…。