あらすじ
オランダで暮らす画家の卵、ヘヨン(チョン・ジヒョン)は、どこかで自分を見守ってくれる幻の人に恋していた。展覧会用の絵を描くために山間の村で絵を描いていた夏から、匿名でデイジーの花を届けてくれる男性。名前も顔もわからないその人を、彼女は運命の恋の相手だと信じ、デイジーの贈り主が姿を現すのを待ち続けていたのだ。
ある日、肖像画の客として現れたジョンウ(イ・ソンジェ)こそがその人と確信し、恋に落ちるヘヨン。しかし本当の贈り主は、刑事であるジョンウが追う孤高の暗殺者パクウィ(チョン・ウソン)だった。プロの暗殺者である彼は、生まれて初めて人を殺し、山間の村に身を隠していた時にヘヨンと出会った。その日からずっと、彼女だけを思い、彼女だけを見つめてきた。しかし、彼としては匿名で花を贈り続ける以外、思いを伝える術はない。
一方、ジョンウも重大な秘密を抱えていた。彼の正体は、アジアとヨーロッパを結ぶ麻薬ルートを追跡するインターポールの捜査官。彼が広場でヘヨンの絵のモデルになったのも、実は張り込みのためだった。その事実をヘヨンには告げられずにいるジョンウ。しかし、ついに心の重荷に耐えきれなくなった彼は、ヘヨンにすべてを打ち明けようと決意する。はかなく交差する3人の運命は…。