あらすじ
segment 1 -『Mobile』
母を殺害したヨンミン(パク・ヘイル)が、地下鉄に乗って死体をゴミ箱に捨てに行きながら罪悪感にさいなまれる物語。
未成年のように見えるヨンミンは、頭髪のように絡み合うソウルの地下鉄を徘徊していた。
徘徊する彼の手には、内容物が特定できないぐしゃぐしゃの買い物袋が。
地下鉄のどこかに買い物袋を捨てようとするヨンミンの眼差しは不安げに揺れている。現代、ソウルという都市の中で起きた実話をデジタル化し、事件の意味と過程を探る。
segment 2 - 『Guntae Story』
こぶとりじいさんをモチーフに、無職のゴンテ(キ・ジュボン)が仁寺洞のある商店で100万ウォンさえ投資すれば金持ちになれるという「金持ち説話地図」を聞き、その地図と地図に書かれた鬼の棒を得るための過程をコミカルでファンタスティックに描く。
無職のゴンテは、仁寺洞をうろつきとある骨董品屋で「金持ち説話地図販売」という文字を目にする。店の主人は「大東輿地図」の別冊付録であるこの地図を手にすれば、説話の世界に足を踏み入れることができると言い、半信半疑だったゴンテは好奇心で地図に従って旅に出た。
案の定、疑り深いゴンテの前に「餅を一つくれたら襲わない」という虎が現れた。「こぶとりじいさん」をモチーフに、金が金を生み、権力が権力を生む現代社会を皮肉る物語。
segment 3 - 『Fareway, Yet So Close』
仙女と木こりをモチーフに、地面に隠された宝石を探しだす神秘的な能力を持った妻と、遊び人の夫、2人の間に生まれた障害を抱えた娘の物語。
人通りのないところに位置するカフェ「エルスザイト」には、女主人とウェイターの青年、そして宝石を探しだす能力を持った不思議な少女の3人がすべて。ウェイターは少女を愛しているが、森の中の狩人の登場で静かなカフェとそこの人々は、揺らぎ始める…。