あらすじ
世紀末を生きるあなたたちに問う、灰皿のような映画…。
チャプター1「Moratorium」
シナリオ作家ドゥソプ(キム・ガプス)は、童話のような恋愛ドラマを書こうとするのだが、失敗してしまう。
ドゥソプは旅館の客室で依頼を受けた童話のようなロマンスドラマを書こうとするのだが、これまたうまくいかない。そして監督のように監修、鑑賞、催促するソ室長と言い争いしながら苦痛の作業を行う。
作品が書けず悶々としているさ中、道でヨーヨーを売る男性(アン・ソクファン)を発見。後日、テレビでヨーヨー男の殺人事件のニュースを目にし…
チャプター2「Amorality」
不道徳な55歳の賤民資本家チョン(イ・ホジェ)は、資本主義に押しのけられ、仲間外れにされた大学生ソリョン(イ・ジェウン)と援助交際をする。
行為後、チョンは10万ウォンの小切手3枚を置き、ソリョンはそれを財布に入れる。チョンと別れたソリョンは、小切手一枚で夕食を買うのだが、家で兄ミン(キム・セホ)から父が入院したことを知らされ、病院に向かった。植物人間の父を見て、絶望感を感じたソリョンはチョンから受け取った小切手二枚を兄ミンに渡す。
混乱の中迎えた彼女の21回目の誕生日に、友人ミナ(コ・ガリョン)の紹介で会うことになったチョンの息子ヒョニル(イ・ウォンジュン)と誕生日パーティ中、麻薬をはじめることになり、彼女の人生は徐々に墜落していく。
ある日、ヒョニルとソリョンはドライブ中、ヨーヨー男が道で広げていたヨーヨーを壊してしまい、言いがかりをつけると、ヨーヨー男の手によって残忍に殺害されてしまう…。その瞬間、ソリョンは彼女があれほど逃げたいと思っていた現実と対面することに。
チャプター3「Moral Hazard」
臨時講師のサンウ(チャ・スンウォン)は、金縁眼鏡の探偵のようで、シニカルな口ぶりで政治、社会、経済をけなしながら、子どもたちの親らの過ちで失敗した韓国100年を講義していた。
サンウは偶然会ったホン記者(イム・ジソン)と真昼間の旅館で体の関係を持った。
その晩、教授任用問題で学科長と会ったサンウは、彼から4000万ウォンを賄賂として準備しろと言われ悩むのだが、酔った勢いで憤怒し、我を失ってしまう…。
自分でも忘れていた過去から来た昔の恋人が、肉声のメッセージを通して2000年1月に自分に子どもができるという知らせに、危機を感じた彼の人生は重くなり、妻のミラン(イ・ジウン)の問題解決に頭を悩ます。
そんな中、彼の告訴に突然現れた警察によって、ヨーヨー男と共に護送車に乗り込む。
チャプター4「Y2K」
「20世紀」というシナリオが、再び映画化に失敗し、書くのを辞め、漫画店を運営しているドゥソプは、子どもを産んでから人が変わったように社会に批判的で、攻撃的になったソ室長をなだめながらこの社会はめちゃくちゃで、三流でも人々には希望があると語る。
ドゥソプは最近頭の中で描き始めたシナリオの話を始めた。そのシナリオのプロローグは、この作品のプロローグでもあり…。