あらすじ
訥弁で小心者の銀行員イム・デホ(ソン・ガンホ)。彼は一日おきに遅刻、実績も低調、できることも何もなかった。毎日彼をいじめる副支店長(ソン・ヨンチャン)のヘッドロックには本当にうんざりする。
ある日訪れた体育館で“反則王”ウルトラタイガーマスクの写真を見て興奮した彼は、うかうかとチャン館長(チャン・ハンソン)にレスリングを学びたいと宣言してしまう。
自身の突発的な行動を後悔する暇もなく、毎日辛い特訓が始まる。血も涙もない猛練習を指示してくるのは、他でもないチャン館長の娘ミニョン(チャン・ジニョン)。彼女はレスリングのプロモーション以外は興味のない女性だった。
デホにとってこの残忍な特訓は自分との戦い。練習を重ねるたび自分の胸の奥深くに隠れていた情熱が燃え上がっていることを悟る。
一方、副支店長の横暴はだんだんひどくなっていき、泣きっ面に蜂、友人ドゥシク(チョン・ウンイン)すらも上司に反抗しクビにさせられてしまった。
それでもリングの上でだけは最高でありたいという一心で、デホはレスリング練習にさらに邁進!
「始める時、こう思ったんです。ここでだけは、俺が王だ。リング上だけでは誰が何と言おうと王だと…」
そうして最高のレスリングテクニシャンユ・ビホと一戦交わすため、リングに上がるのだが…