あらすじ
私は1975年、朝鮮労働党創建記念日に生まれました。名前はキム・ソンホ。芸術団のホルン奏者で、故郷はピョンヤンです。
私には、結婚を約束した恋人ヨナがいました。性格も顔もツンとしていて、さばさばしたヨナが本当に好きでした。ですがある日、南朝鮮にいる祖父との秘密の手紙が発覚し、私は国境を超えるしかありませんでした。ヨナを残して、です。
私はヨナの脱出資金を用意しようと焦っていました。ですが時が過ぎるほどに二度と会えないと思うようになり、途方にくれました。
その時、私の傍にやってきてくれたキョンジュは、傷ついた私の心を労わってくれました。
ですがそんなある日、国境を越えてヨナがやってきたのです。死を覚悟し、ただ私に会いに来るために…。